厚木・愛川・清川 人物風土記
公開日:2024.01.26
サウナと水行を組み合わせた修行を企画した
須藤貴裕さん
厚木下古沢在住 39歳
安らぎを分かち合う
○...竹工作やヨガ、プログラミングに銀杏拾い。お寺でユニークな企画を考えるお坊さんとして近隣では知られた存在だ。活動の理由を聞くと「お寺は公益法人、地域のお役に立つ使命があります」ときっぱり。元会社員で経営コンサルや広告関連企業で働き、社会人経験を境内に注ぐ日々。プロ顔負けのポスターやパンフは自身でデザインし、SNSからも発信している。
○...厚木第二小学校の頃は、クラスの「みんなに教える係」で、授業が分からず困っている子を助けていた。小さい頃から「誰かのために」と思っていたのは、お寺に生まれた宿命だろうか。中学高校時代は心身鍛錬で空手に打ち込む一方、生きる理由を探す「暗黒期」でもあった。住職の父の教えを通じ「苦しい事も見方を変えれば救われる」と気づき、大学進学後は心理学を学んだ。
○...民間企業を経て29歳で僧侶の道へ。改めて実家の境内を眺めると、竹林やイチョウが目に入り、タケノコ堀りや銀杏拾いなどを企画した。「仏教は頭で理解するより、修行や体験」と、先月は一般参加者とともに真冬の水行を決行。それもサウナに入り、火照った体で浴びてもらう新しいスタイルだ。元々サウナ好きで、効能が瞑想の助けになると感じていた。東名厚木健康センターのファンでもある。
○...昔は駅周辺のパルコや長崎屋で買い物が趣味だったが、賑わいから離れ、自然が残る下古沢の居心地がいい。坐禅や読経を日課にするうち、厚木の市街地が異なって見えるようになった。賑わいを歩いても、むやみに欲望で心が揺れ動くことはない。「欲が湧くところに、満たされていない現実が潜んでいる。欲が減らせれば、別の安らぎが生まれますよ」。招くように説いた。
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