厚木・愛川・清川 社会
公開日:2026.03.27
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清川村に息づく狼信仰
江戸時代から続く御札
清川村煤ヶ谷の細野昭男さん宅に3月3日、東京都青梅市にある武蔵御嶽神社の名誉宮司・須崎裕さんと、その息子で御師(おし)の茂樹さんが「御御霊(おんみたま)お引き換えの神事」に訪れた。この神事は、同神社が祀る狼(ニホンオオカミ)を神格化した「大口真神(おおぐちまがみ)」の御札を毎年届ける行事で、江戸時代から続く同神社と村の深い絆を象徴するもの。信仰を支える「御師」の巡回先は、かつて煤ヶ谷地区だけでも20件ほどあったが、時代の変化とともに件数は減り続け、現在は9件ほどになっている。
裕さんは「20代の頃からこの活動を始めました。現在は80歳を迎え、体力的には楽ではありませんが、息子が運転する車に乗り皆さんのもとを訪ね、顔を合わせることが自分の大切な仕事だと思っています」と話す。
神事は1年に一度新しい御札を交換し、訪問先では互いの無事を喜び合うなど、師職と村人との間には親戚以上の深い信頼関係が築かれている。
昨年5月、村内から発見されたニホンオオカミの頭骨など7点が、清川村指定重要文化財として指定された。
事の発端は約3年前、12年に一度行われる同神社のご開帳に際し裕さんが宝物殿での展示にふさわしい「目玉」となる資料を求めたことに始まる。神社の古い記録や納められた箱の中に残されていた書類から、清川村の住所と共に狼の骨を所持している者の記述を見つけた。裕さんは40年来の付き合いがある細野家へ「狼の骨の持ち主を知らないか」と相談。これをきっかけに、細野家から村文化財保護委員長を務める飯塚利行さんへと調査の依頼が引き継がれ、村内から頭骨などが発見されるに至った。
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