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公開日:2023.03.03
走水小
地元の名水を商品化
6年児童が企画販売
横須賀市立走水小学校の6年生14人が地元の湧水「走水の水」を用いた飲料用水の商品化を進めている。「総合的な学習の時間」の取り組みで、児童は地元の店舗などへ販売協力の営業・PR活動を展開している。
「走水の水」に注目した取り組みのきっかけは、同校敷地内にある「ホタルの里」の活動。走水の湧水を引き込んで造られた水場では毎年、ホタルが飛翔している。近くの水源地公園駐車場に汲みに訪れる人も多いことから「走水で自慢できるのがこの水。もっと知ってほしい」と児童から商品化のアイデアがあがった。昨夏から具体的な活動を開始。株式会社秩父源流水(埼玉県)が委託製造を手掛け、市内で飲食業を展開する株式会社住よし(佐原)が販売することになった。
500mlのペットボトル6000本を製造する計画で、児童は販売先開拓のため、校外でも活動。2月27日には横須賀美術館のミュージアムショップを訪れ、「走水を盛り上げる商品。ぜひ協力してほしい」と"営業"した。担当者からは「この地域を知ってもらえる良いアイデア」と歓迎の声。POP(商品の説明書き)作成のアドバイスもあった。児童はこのほか、学校近隣の旅館や飲食店などを訪ねてPRした。商品は準備が整い次第、今月から順次販売される(価格は今後決定予定)。
虹色ラベルで「走水」表現児童発案ペットボトル
横須賀市内で児童数が一番少ない走水小学校。6年生は「走水の水」商品化に向けて、さまざまなアイデアを出し合った。
特徴的なのは、ペットボトルのデザイン。関東学院大学 佐々ゼミナールの学生のサポートを受けて進めた。ラベル=写真右下=に表された14本の"色の帯"は「走水や町をイメージする色」を児童一人一人が持ち寄ったもの。海や水辺、自然の緑や人の温かさなどが合わさって、偶然にも虹のように表現された。このほか、水源地だけでなく、走水から見た富士山や海にせり出した校舎、観音埼灯台など「走水の良いところ、自分たちの好きな場所」を写真に撮り、ラベルデザインに盛り込んでもらった。商品名の揮毫も児童の直筆だ。
横須賀みやげに
完成したペットボトルを手にした感想を「物を作る大変さが分かった」と石渡太陽さん。岡田拓也さんは「販売の依頼はとても緊張した。観光客や遠くから来た人のおみやげとして買ってもらえたら嬉しい」と話した。
販売を手掛ける(株)住よし代表の加藤英一さんは同校の卒業生。「子どもたちの思い出になれば」と協力を申し出てくれたという。「母校やふるさとを思う気持ちを、これからも大事にしてほしい」と加藤さんは後輩たちにエールを送った。
【走水水源地】1876(明治9)年、フランス人技師ヴェルニー指揮のもと、日本の近代化が始まった横須賀製鉄所(後の造船所)の用水として使用したことに始まる。煉瓦造貯水池とコンクリート造浄水池は、共に国登録有形文化財・日本遺産構成文化財に指定されている。1日約1000㎥涌き出る水はミネラルを豊富に含んでおり、硬度は130㎎/L。ミネラルウォーターでは珍しい「中硬水」に分類される。
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