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横須賀・三浦 スポーツ

公開日:2023.12.15

横須賀学院高 村岡澪さん
「日本人の名を刻む」
セーリングで世界へ

  • セイルを自在に操り海面を疾走する村岡さん(本人提供)

 横須賀学院高校(稲岡町82)に通うウインドサーファーの村岡澪さん(3年・逗子市在住)は、12月16日(土)までブラジルで開かれている18歳以下の世界大会『ユース・セーリング・ワールド・チャンピオンシップ』に出場している。

 エントリー種目は「iQフォイル」。ボードの底に取り付けられた水中翼が推進力を生み、スタート直後に時速25Kmに達するスピード感ある競技だ。村岡さんは今年5月に和歌山県で行われた選考大会で優勝を飾り、代表選手に。「ヨーロッパの選手は強豪ぞろい。その中で日本人の名前をトップ10に入れたい」と目標を語った。

 鎌倉市にあるスクール「セブンシーズ」を拠点に活動。平日は放課後にフィジカルトレーニングを、土日は約3時間を海での練習に費やしている。「勝つためには体力をつける事も重要だが、戦略や技術力がカギを握る。時間を決めて計画的に練習することがポイント」と競技に対する真摯な姿勢を見せる。

 2024年パリ五輪から正式種目入りが決定している同種目。大学進学後の4年間で力をつけ「2028年のロス五輪でメダル獲得を目指す」と将来を見据える。

トラウマ乗り越え

 高校2年生の夏、競技中に起きた骨折事故がトラウマに。約1年間海とは離れた生活を送り、徐々に「暗い自分」になっていったという。海上へ戻るきっかけをくれたのは家族や友人、学校教諭の存在。励まされるうちに以前の自分を取り戻し、競技に対する熱がよみがえった。「周囲の支えがあって今の自分がある」。障壁を乗り越えた新たな姿での走りに期待がかかる。

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