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横須賀・三浦 教育

公開日:2026.06.26

赤星資料館の宇内研究員 足元に眠る歴史ロマン 大楠小6年生に特別授業

  • 身近な場所で焼かれた瓦を手にして説明する宇内氏

    身近な場所で焼かれた瓦を手にして説明する宇内氏

 横須賀市立大楠小学校で6月19日、6年生を対象にした歴史授業が行われた。講師を務めたのは、学区内にある赤星資料館の研究員・宇内裕之氏。「大楠地区の歴史」をテーマに、教科書には載っていない地域の来し方を紐解いた。

 宇内氏は、大楠地区では縄文時代よりもさらに前の3万年前(旧石器時代)から人の営みがあったことを紹介。証拠として林にある「船久保遺跡」を挙げ、「日本最古級とされる狩猟用の『陥(おと)し穴』が多数発見されており、組織的な暮らしを営んでいたことが分かっている」と伝えた。

 続いて舞台は奈良時代へ。秋谷にあるキラキラ公園は「乗越(のりごし)遺跡」であり、瓦や須恵器を焼いていた窯跡群であることを説明。「ここから出土した瓦の文様が、約40Kmも離れた海老名市にある『相模国分寺』の創建期の瓦と一致することが分かった」と宇内氏。目の前の海岸から船を用いて海や川を渡って運ばれていた史実から、「大楠の地が大プロジェクトを技術面で支えていた」という歴史ロマンを伝えた。

 戦国時代には、この地域を治めた三浦一族が「芦名城」を築いたことも。「その場所は、授業を受けている大楠小学校あたりの敷地」だと明かすと、児童から「学校の見方が変わる」といった驚きの声が上がった。

 宇内氏は「歴史は教科書の中だけのものではなく、自分たちの今につながっている。大楠という地域が持つ豊かな歴史を誇りに感じて」と語りかけ、児童らに探究心と好奇心の種を植え付けた。

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