横須賀・三浦 社会
公開日:2026.09.04
「楽しさ」求めて走り続ける 全国高校駅伝で6位に入賞した秋山桃子さん
ただただ、走ることが好きだった。鷹取中時代に出場した駅伝大会。陸上部がなく、父親と練習の真似事をしていただけの1年生が12人抜きで周囲を驚かせた。溢れる才能を進学先の名門・白鵬女子高校で開花。恩師と慕う指導者との出会いもあり、技術を磨き上げた。高校女子駅伝では、各校のエースが集う「花の1区」でトップ争いを演じるなど、成長の只中にあった2012年1月、「人物風土記」に登場。全力で駆け抜けた高校時代を「でっかい青春だった」と振り返った。
卒業後は筑波大学に進学したが、記録が伸び悩み、期待という重圧と度重なる疲労骨折に苦しんだ。「不完全燃焼のまま終わりたくない」と実業団へ進むも、結果が全ての世界の中で走る楽しさを見失い、25歳で陸上と距離を置く決断をした。
晴れ晴れとした気持ちで毎日を過ごす中、専門学校でグラフィックデザインを学び、イラストレーターとしてセカンドキャリアをスタートさせる。なぜか走ることを身体が求めており、ランニング姿を動画に投稿すると視聴者から「プロの走り」と思わぬ反応があった。これを自身のイラストのPRに活用することを思い立ち、「走るイラストレーター」というポジションが閃いた。現在はマラソン大会のグッズデザインのほか、おばけをモチーフにしたオリジナルのキャラクターが好評を博すなど、活動の幅を広げている。
昨年の出産を経て、現在は育児の傍ら、未経験だったマラソンに情熱を向けている。記録更新にもがいたかつてとは異なり、「挑戦を純粋に楽しむ感覚」が中学時代と同じだという。絵本制作という夢も描きつつ、新たなストーリーを走り続ける。
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