戻る

横須賀・三浦 社会

公開日:2026.09.04

「地元愛誇れるよう」続く挑戦 政策と事業の橋渡しに取り組む八村美璃さん

  • 元デジタル庁行政官。現在は横須賀に軸足を置く

    元デジタル庁行政官。現在は横須賀に軸足を置く

  • 「地元愛誇れるよう」続く挑戦 (写真2)

 高校3年生の時、下校中にふと思いついたアイデアが大きなムーブメントを起こした。地元住民にターゲットを絞り、共通の服を身に着けることで郷土愛を育む「ネイビーパーカー」を発案。商店街の割引と連動した地域活性化の仕組みが評価され、横須賀学生政策コンペで優勝した。製品化されたパーカーは、累計1000着以上を売り上げる大ヒットを記録。「人物風土記」には、企画が形となった2015年3月に登場した。

 大学は法学部に進み法曹界を目指したが、在学中に「既存の法律を解釈するより、制度そのものを作りたい」と気づく。根底にあったのは、パーカー制作時に経験した「人々に興味を持ってもらうための仕組みづくり」の達成感だ。法律を武器にするため法科大学院へ進学し、法務博士を取得。さらに国家公務員試験にも合格し、新設されたデジタル庁の1期生として入庁。法整備に尽力した。しかし、国全体を見据える中で、思考の主語が自然と「三浦半島」へシフト。自身の地元愛を再確認し、退庁を決断した。現在は民間の立場から政策と事業の橋渡しに取り組んでいる。

 「今は『弁護士』や『官僚』のように自分を表現できる“名詞”がない」と現在の肩書に悩む。一方で、「『事業と政策を結ぶ』『人々をつなぐ』といった“動詞”で自分を表現していきたい」と目を輝かせる。東京で培った政策形成のノウハウや最先端の知見を持ち帰り、地元産業と結び付けていくことが、今の目標だ。

 ネイビーパーカーの裏にあった「市民が誇れる仕組みを作りたい」という純粋な思いは、10年以上の時を経て、制度と現場をつなぐプロの視点へと進化を遂げている。

横須賀・三浦 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

横須賀・三浦 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

横須賀・三浦 ローカルニュースの新着記事

横須賀・三浦 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS