「そなえるネットワークみうら」を発足し、防災ワークショップを主催する 永井 文子さん 上宮田在住 32歳
高き志の新米防災士
○…「地域防災について気軽に学び、話し合える場所を作りたい」。以前から温めて続けてきた企画を実現させるため、一念発起。先ごろ「そなえるネットワークみうら」を1人で立ち上げ、今月23日に初めてワークショップを開く。コロナ禍で構想の大部分は保留状態ながら、できることからコツコツと始動。めざすのは、市民主体の持続可能な活動だ。
○…大学生の時、東日本大震災の災害ボランティアとして、宮城県山元町を訪問したことが防災を考える契機となった。足を踏み入れた何もない広い平地。「ここに自宅の基礎があった」と住民に聞かされ、津波の脅威に衝撃を受けたという。2019年の台風で浸水被害を受けた金沢区産業団地の復旧作業にも参加。実際に赴くことで防災意識も向上した。
○…かつて、勤め先で防災担当者となり、訓練や備蓄品の見直しなどに奔走。会社と地域というコミュニティーの規模こそ違えど、関心の薄い人にどうしたら積極的に動いてもらえるか知恵を絞った経験も、今に役立っている。どこかで大きな災害が起きてからではなく、「日常から考えられるようにしたい」と意欲を見せる。「多くの自治体にある災害ボランティアネットワークも三浦にはない。受け皿づくりなど様々な備えのきっかけになったら嬉しい」
○…のどかな環境を求めて4年ほど前に三浦へ移住し、その後結婚。現在は出産を控えた産休中ということもあり、より一層、安心安全に子育てができる災害に強いまちづくりに関心を寄せる。今年3月には、防災士の資格も取得。関連書籍やSNS、実地踏査による情報収集に余念がない。今後はともに活動するメンバーを募りながら「長く、ゆるく、楽しく続けていきたい」
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