三浦半島唯一の百貨店「さいか屋横須賀店」の南館が10月20日に大幅リニューアルした。カラオケやダーツといった娯楽設備のほか、eスポーツカフェ、ワーキングスペースなども新設。これまでは買い物(モノ)が中心であった旧来型のデパート営業形態から、エンターテインメント(コト)を提供する新たな試みとなる。
同館はレストラン街や文化ホールなどを有する「コミュニティー館」として1990年に開業。大通り館が閉館した2010年までは新館とともに3館体制で運営され、さいか屋の黄金期を象徴する建物だった。09年には館のおよそ半分を割いて、当時県内最大規模の席数を誇った大型カラオケ「シダックス」を誘致。若年層から家族連れ、高齢者まで幅広い世代をターゲットとし、話題を呼んだ。
その後、集客が伸び悩み、営業を停止。16年から1年間はソーシャルゲーム・アニメとタイアップしたグッズの販売と飲食物を提供する「酒保 伊良湖」として営業されて以降、しばらく目立った活用がされてこなかった。
withコロナ見据え
今回のリニューアルに伴い、名称を「娯楽の殿堂 さいか屋 eSTAGE」と命名した。
2階に入居する「煌蘭」と現在もプラン検討中の3階を除き、1階から6階までが刷新される。1階に受付とeスポーツカフェ、4階には個室に区切られたeスポーツルームや貸会議室・レンタルルーム、オンライン会議などのリモートワークに対応したワーキングスペースを整備。5階はカラオケ、6階にはダーツも設置する。いずれの設備も「withコロナ時代」を見据え、感染予防やそれに関連するニーズを汲み取った。
営業時間は午前10時から午後10時、不定休。
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