江の島 ヨットの聖地が一新 屋上に津波避難デッキも
老朽化と耐震性による問題から、神奈川県が新たに建設を進めていた湘南港の新港湾管理事務所(通称ヨットハウス・江の島1の12の2)が完成し、6月1日に開所式が行われた。今後、海洋性レクリエーションの拠点としてマリンショップや喫茶軽食処のほか、屋上には津波避難施設が設けられ、より一層、開かれたマリーナをめざす。
江の島の旧ヨットハウスは、1964年の東京五輪で競技会場として誕生。参加国40、参加選手281人、参加艇数109艇による5種目が競われた。以来半世紀にわたって、公共ヨットハーバーの草分けとして日本のヨット競技活動の普及を担ってきた。
開かれたマリーナへ
2013年1月から建設が進められてきた新ヨットハウスは、鉄筋コンクリート造2階建て。建築面積2052・09平方メートル。総建設費は約12億円。外観、内装ともに白を基調とし、波をイメージした曲面屋根の開口部からは、湘南の海と光を感じられる構造になっている。
1階にはマリンショップ、カレーやピザなどを提供するカフェ、会議室、フリースペース、水上警察署を配置。2階には災害発生時、防災拠点室として利用される大会議室やオリンピックメモリアルホールのほか、高さ10mの屋上には200人収容の津波避難デッキが設けられている。
藤沢市は2020年の東京五輪に向け、観光協会や商工会議所など17団体による「未来(あした)をつかむ東京オリンピック・パラリンピック藤沢市誘致・支援委員会」を4月に発足。開所式に出席した鈴木恒夫藤沢市長は、「このヨットハウスが東京五輪やヨット競技のほか、港湾や海洋レジャーの拠点としての第一歩になることを願う」と語った。
屋上デッキを含む全館が見学自由。6月は午前8時30分から午後5時(土日祝と7、8月中は8時から6時)。8月まで無休。
問い合せは湘南港指定管理者(株)湘南なぎさパーク【電話】0466・22・2128へ。
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