藤沢工科高校の生徒3人がこのほど、災害時に役立ててもらおうと授業で製作した「かまどベンチ」を亀井野小学校に寄贈した。学校関係者や地域住民らが見守る中、26日に火入れ式が行われた。
手掛けたのは、同校都市土木系3年生の落司将大さん、早川優太朗さん、小塚真幹さんの3人。
かまどベンチは普段はベンチとして使用し、座面を取りはずすと、災害時には炊き出し用のかまどとして使用できる。近年、避難場所でも設置されるケースが増えているという。
3人は2年生からベンチ製作に取り組んでおり、これまでの課題を改善したものを作ろうと設置場所を探していた。メンバー2人の母校である、亀井野小学校に打診したところ「避難施設でもあり、防災訓練にも取り組める」と同校が快諾。昨年11月に製作がスタートした。
ベンチは耐火レンガと耐火モルタルを使用。設計図づくり、測量、コンクリートの土間打ちなど、一から生徒が作成し、児童が安心して使えるよう、ベンチの座面がずれないよう固定し、角に丸みをつけるなどの工夫も施した。
火入れ式に参加した亀井野下町内会の桐ケ谷彰織会長は、「立派なものができた」と喜んだ。落司さんは「母校に設置できるのがうれしい。災害時に使ってもらい、地域住民皆さんに役立てば」と話した。
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