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江ノ島駅前 小鳥付き車止め 手編みの服でおめかし

社会

掲載号:2020年9月11日号

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小鳥のオブジェに着せる服を手縫いしている小池三四子さん
小鳥のオブジェに着せる服を手縫いしている小池三四子さん

小池さん 友人の遺志継ぎ

 江ノ電江ノ島駅の駅舎前にある車止めに付いている小鳥のオブジェは、いつもかわいらしい手編みの服を着ている。この服は、駅舎近くに住む小池三四子さん(83)が、亡くなった友人の思いを継いで手作りしているもの。毎月手編みした新作の服で8羽の小鳥をドレスアップしている。

 始まりは1999年の冬、当時駅売店で働いていた故・石川カツコさんが「寒そうだから」と、毛糸の服を着せたこと。月に1、2度着せ替えているうちに観光客を中心に話題になり、いつのまにか小さな観光スポットに。石川さんにはイメージアップに一役買ったと江ノ電から感謝状も贈られた。

 小池さんと石川さんは娘同士が同級生で家族ぐるみの付き合いが長かった仲。子育てを助け合い、旅行にも一緒に行った友人だった。

 晩年に石川さんは「もうやめにしちゃおうよ」と弱気な言葉を口にしていたが、小池さんが「私がちょっと編んでみるから」と代役を買って出た。「せっかく一生懸命続けていたことだったから、終わらせるのも寂しかったし」と小池さん。縫い図がなかったので、最初は、入院中の石川さんに電話で縫い目の数などを聞きながら編んでいたという。

楽しみだから続く

 それから6年、小池さんは「楽しくやること」が長続きの秘訣という。「3月は菜の花の黄色、夏は涼しげにレースを使って、12月はクリスマス色…。孫の意見も聞いたりしてね」と話し出すと楽しそう。

 服を付け替えていると「楽しみにしています」「いつも励みになります」と声をかけられることもある。ある男性からは、服を貼り付ける両面テープを切るのに苦労している小池さんを見て、翌月にハサミをプレゼントされたことも。

 今は後継者がいないことが少し気がかりとか。

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