藤沢市は2024年度、片瀬海岸3丁目に最大クラスの津波を想定した津波避難施設の整備に着手する。長距離避難が必要な区域の中でも特に避難が困難な住民の避難先を確保する。同年度当初予算案に約2億3300万円を計上した。
敷地面積は約960平方メートル。鉄骨造2階建てで、屋上には約440平方メートル(約730人分)の避難スペースを確保した。整備は2カ年事業で総額約5・4億円。26年度の運用開始を目指す。
施設予定地は第1種低層住居専用地域で周辺に避難施設がなく、地域住民から整備を求める要望が高まっていた。
建設にあたっては藤沢市に最大クラスの津波被害をもたらすとされる「相模トラフ沿いの海溝型地震(西側モデル)」(M8・7)を想定。施設付近の最大の基準水位は5・6mで、避難床は標高約9・4mに設定した。市は施設までの歩行距離を300mとした場合、屋上まで最大6分30秒の避難時間を見込む。
施設には階段と車いす利用に配慮した勾配のスロープを併設。中間層には倉庫を設置し、備蓄資機材を保管するほか、多機能トイレ1カ所と組み立て式トイレスペース8カ所を確保する。
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>