なでしこブランドに認定された食育体験キット「湘南たべまな便」の考案者 入澤 理世さん 辻堂在住 43歳
豊かな人生は食から
○…「こどもおりょうりラボ」の代表取締役を務め、子どもの食育に心血を注ぐ。今年のなでしこブランド認定を受けた「湘南たべまな便」は、前職の時から構想を練り、親子で楽しめる工夫を凝らした渾身の体験キットだ。「料理を前向きに捉える人が増えたら」と明るく語る。
○…働きづめだった20代。多忙を極め、3食をコンビニで済ますような生活が続くうちに体が限界を迎えてしまった。「あの頃していたのは食事ではなく単なる摂取」。立ち直るきっかけになったのは、幼い頃に親戚皆とおせち料理を作ったり、母親と菓子作りをしたりした記憶。湘南たべまな便にも生きる「旬をいただく、行事食を楽しむ、野菜を育てる」の3本柱を軸に食生活を見直すと徐々に体調が回復。「原体験があったからこそ食の大切さに気付けた」と振り返る。
○…食にまつわる仕事を求め、レシピサイト運営会社に転職。検索の上位に並ぶ「手抜き」「時短」の文字を見て、「皆料理が嫌いなんだ。親しんでもらうにはどうしたら」と悩んだ。そんな時、調理前の小麦粉を触るだけで楽しそうにはしゃぐ甥と姪の姿に「これだ」と思った。子どもが遊びながら学べる食育事業を実現するため、独立。わずか1年足らずで発売にまで漕ぎつけた。「食材も教材として捉えると歴史や栄養、気象など多くの分野に興味が広がる」と力を込める。
○…自身も2児の母。親子で料理を楽しんでいるが、「食育したいけれど時間も気力もないというお母さんは多い」。今後目指すのは全ての子どもに平等に食育を届けることだ。保育園など教育現場を中心に、農家や行政などと連携した取り組みを進めている。「食育を通して地域のつながりも広げていけたら」
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