藤沢市は先月29日、昨年1年間に市内を訪れた観光客数が前年比4%(約80万人)増の約2040万人で、過去最多となったことを発表した。訪日外国人客の増加や春から好天に恵まれたことなどが要因という。宿泊や飲食、レジャー、お土産代への支出を算出した観光消費額も前年比5%(53億円)増の約1139億円となり、客数、消費ともに過去最高となった。
四半期別の観光客数は4〜6月が前年比12%(約44万人)増で、最も大きく伸びた。6月の平均気温が平年に比べ高かったことや、国全体の訪日外国人観光客が前年比55・8%増と好調で、片瀬江の島観光案内所では外国人観光客の案内実績が昨年の1・3倍に増えたこともあり、市はインバウンドの取り込みができたと推測する。
7〜9月では、海水浴客が前年比8・1%増となったことも影響し、前年比7%(約43万5千人)増となった。
10〜12月は前年比ほぼ横ばい。市観光課は「湘南キャンドル」「湘南の宝石」など夜間イベントが定着しつつあることを理由に挙げる。
市は2017年から観光振興計画で年間観光客数2千万人を掲げており、初めて突破した。
一人当たりの平均消費額(前年比)は、宿泊客の飲食が6・5%増の4044円、レジャー・土産が4・9%増の5759円。日帰り客の飲食は1・7%増の2266円、レジャー・土産は1・4%増の2894円だった。市は物価上昇に伴う価格上昇も追い風となったと推察する。
31年までに約2511万人
一方、13年に観光客数約2308万人を誇った鎌倉市では、昨年1594万人にとどまった。
コロナ禍前以上に観光客数をV字回復するのが難しい自治体が多い中で、市内では増加した要因について「江の島を中心にイベントを開き続けてきたほか、動画やSNSでの発信にも力を入れたり、市独自の旅割キャンペーンを打ち出したりもしてきたことが功を奏した」と同課。昨年4月には観光振興計画を改定し、2031年に年間観光客数約2511万人の目標を掲げている。
同課は観光客数に対する宿泊者数の少なさ、観光地の混雑、集中解消などを課題に挙げる。海岸部のみならず、北部地域を含む市内各所の観光情報発信にも注力する。
「日中から夜間まで、また年間を通じてバランスの取れた観光地化、時期の分散など、市民の観光への理解を深めながら観光客の受け入れに取り組んでいく」とした。
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