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公開日:2026.05.15
五月病、サボって回復? 片瀬の喫茶店がフェス企画
大型連休が明けると、心身の不調や強い憂鬱感に襲われる「五月病」。医学的には適応障害や軽うつ状態の総称とされ、放っておけばうつ病へ進行するケースもある。「喫茶ラムピリカ」(片瀬3の1の26)で一風変わった企画が、13日からスタートした。その名も「五月病フェス」。掲げるテーマは「サボって回復」だ。
型破りな祭典を企てたのは、店主の水島千秋さん(46・湘南台在住)=人物風土記で紹介=と、元スタッフで作家のあいざわあいさん(43・川崎市在住)。一般的にネガティブなイメージのサボることを肯定する企画の裏には、2人の「頑張りすぎた」過去があった。
かつて水島さんは教員だったが、激務に心身を燃やし尽くした。あいざわさんもまた、20年ほど祖母の介護にあたり、精神的、肉体的に終わりの見えない負担を強いられる状況下で、「ただ誰かに話を聞いてもらえるだけで、無性にうれしかった」と振り返る。
目指すは極楽浄土
そんな中で両者が辿り着いた境地が「極楽浄土は生きてるうちに」という盆踊りの始祖、一遍上人の教えにも似た軽やかで強烈な自己肯定だった。「癒やしやリトリートなんて重苦しいものはいらない」と水島さん。目指す先は、内側から笑えるような無意味で自由な時間だ。
フェスは現在実施している「漫画喫茶」(〜16日(土))を皮切りに幕を開けた。来店客はセルフサービスのコーヒーを片手に、サボる権利を手にできる。店主の水島さん自ら「スタッフも率先してサボりたい」と宣言するほどの徹底ぶりだ。
その余白の時間は店を飛び出し、23日(土)には盆踊り発祥の地とされる藤沢で踊る催し、30日(土)には畑で農作業、来月7日(日)には泥にまみれる田植え体験へと続いていく。かつて一遍上人が鎌倉幕府の門前払いを食らいながらも、片瀬の地で庶民と狂喜乱舞した歴史が、「令和のサボり」として現代によみがえる。
「明日学校や会社に行きたくない」と絶望する人たちへ、水島さんは「がんばってきたね。力を抜いて大丈夫」、あいざわさんは「とりあえず相撲でも取ろう。意味のないことで笑い飛ばせばいい」と語りかける。
サボることを悪ではなく、次のステップへの充電と捉え、「生産性のない余白時間をあえて作る必要がある」と強調。現代社会に一石を投じる。
参加者には、あいざわさんがデザインしたマスコットキャラクター「サボりカニ」のステッカーもプレゼントされる。予約制だが、当日参加も可。申し込み、詳細は公式Instagram(@lampilica)から。
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