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藤沢 文化

公開日:2026.10.30

11月2日は「習字の日・書道の日」 飾らぬ心で筆走らせ 墨から読み取る今昔

  • 華麗な筆さばきで会場を魅了する荒井さん

    華麗な筆さばきで会場を魅了する荒井さん

  • 墓碑に手を合わせる大橋さん

    墓碑に手を合わせる大橋さん

 「いい」「もじ」の語呂に合わせ、11月2日は(公財)日本習字教育財団が制定した「習字の日・書道の日」。新聞記事を日々執筆する中で記者が使うのはパソコンで、取材時はボールペンで殴り書きする始末。きれいな字を書くきっかけにしようと、藤沢にゆかりのある書道家たちの今と昔に迫った。

パフォーマンス

 音楽のリズムに乗り、色とりどりの墨筆を大きな紙の上に走らせる競技が「書道パフォーマンス」。会場を魅了する羽鳥出身の荒井理紗子さん(23)の作品は芸術的なセンスもさることながら、基礎となる書道の高い技術力もうかがえる。「筆圧などでさまざまな表現ができる」と新井さんはその魅力を明かす。

 今月、藤沢本町に「藤沢宿りさこ書道教室」を開校した荒井さん。幼児から高校生を対象とし、小中学校で学ぶ「書写」から、高校以降に選択科目となる「芸術書道」まで、段階的に教えることを重視している。

 学生時代に部活動で後輩を指導するうちに、教えることの楽しさに気づいたという荒井さん。「タブレットを使ったデジタル教育の時代だからこそ、手書きの文化を伝えていけたら」と語る。

 教室の詳細は公式ホームページ(https://www.risakocalligraphy.com/)から。

江戸期の流行法

 藤沢と書の関わりとして知られるのが、江戸時代初期に鵠沼を治めたという大橋重政(1618〜72)。公文書を取り扱う「右筆」として、江戸幕府三代将軍・徳川家光に仕えた重政は「大橋流」という書法の流派を開いた。

 大橋流は当時、公的な記録作成に用いられるなど流行した。鵠沼神明の空乗寺境内には、重政の墓碑が建っている。住職の大橋信明さん(76)は「幕府から境川の渡しの管理を任された重政がその権利を寺に寄進するなど、重政によって支えられたと伝わる」という。200回忌には多くの門人が訪れた墓碑を前に大橋さんは「今後も大切に守っていきたい」といい、手を合わせた。

 墓碑は見学自由。団体の場合は同寺に要連絡。

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