世界遺産登録を見据えて、市は「(株)リクルートライフスタイルじゃらんリサーチセンター」(以下JRC)と共同でインターネットのSNS(ソーシャル ネットワーキングサービス)サイト「フェイスブック」を利用した広報活動ページ「かまくらさん」を1月28日(月)から開始する。これは、鎌倉に関する情 報を市民が自由に発信できるページ。投稿に携わる市民を募ったところ、現在119人が参加予定となっている。
近年急速に市民へ浸透してきているSNSの影響力を調査する目的で、JRCがフェイスブックを活用した企画を市に持ちかけた。富士山で世界遺産登録を目指す静岡県富士市とともに市民参加型の広報ページを設けることになった。期間は2014年3月末までを予定しており、その後の運営については、約1年間の反響を見た上で検討していくという。
親しみやすさを表すため、名前は平仮名表記の「かまくらさん」に決定した。参加している市民が自由に情報を投稿することができるページで、街の風景から市の広報、イベント情報まで幅広く取り扱っていく。
28日のスタート時点では、鎌倉の歴史を追うことができる写真約100枚が、市政策創造担当によってアップされることになっている。
ページ開設に合わせて、市は昨年12月下旬に投稿者を公募。市内在住の人または市内に住所がある法人を対象に鎌倉幕府開府に合わせて1192人を募ったが、期間が短いこともあり、開始時点では119人に留まっている。今後、追加で募集をかけていく予定だ。
同企画を担当している市政策創造担当では「現時点で参加者は、30代から40代の人が多い。インターネットを介すことで、市の広報で周知しきれていない人にまで、鎌倉の情報が届けば良いと思う」と話している。また、観光客など市外の人に対しては「日々の生活のことや、イベントのお知らせなど、より多くの人に鎌倉を知ってもらえるきっかけになる」と効果を期待している。
市の情報発信にもSNSを利用
市では2011年から順次、150字で手軽に情報発信できるSNS「ツイッター」を各課で利用開始し、またフェイスブックは秘書広報課で昨年4月1日から活用している。同課では開設以来、記事に対する評価システム「いいね!」の送信が累計1000件近くあり、市民から「頑張って」と言われることも。
今回の「かまくらさん」は、SNSを利用した広報では初となる市民参加型。より多くの市民に情報を知ってもらう方法を模索していかなければならない、との問題意識から、同企画にいたったという。
政策創造担当は「愛される鎌倉に、市民の皆様と一緒に街を作っていけたら」と話している。
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