神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2014年1月17日 エリアトップへ

鎌倉市議会 「基本条例」制定へ対話集会 市内5カ所で開催

政治

公開:2014年1月17日

  • X
  • LINE
  • hatena

 鎌倉市議会は「議会基本条例」の制定に向けた準備を進めている。同条例は、議員や議会のあるべき姿を定めるほか情報公開について明文化するなど、「議会が担うべき役割を果たすために必要な基本的事項」を定めるもの。8年前から議論が続けられており、今年12月議会への議案提出を目標としている。2月1日(土)、2日(日)には市民と議員が直接語る初の「オープンミーティング」が市内5カ所で行われる。

 鎌倉で議会基本条例の制定に向けた取り組みが始まったのは、2006年6月。条例の制定を視野に入れた「自治基本問題調査特別委員会」が設置され、地方自治の課題に議会がどう対処していくかについて、約2年をかけて調査研究を行った。

 2009年10月以降は議会運営委員会で議論が続けられ、2012年7月に「議会基本条例骨子」を添えた最終答申が行われた。この答申を受けて同年9月、「議会基本条例の策定に関する調査特別委員会」が設置され、昨年2月に調査結果を本会議に報告。昨年4月の改選を経て、今期も条例制定に向けた議論を進めるため、昨年10月に「議会基本条例の制定に関する調査特別委員会」が設置された。

 制定に向けて2月1日と2日の2日間、市内5カ所で「議員と語ろう!オープンミーティング」と題した市民と議員の対話の機会を設ける。

 同特別委員会の高橋浩司委員長は「『市民と議会の関係』をテーマにした小グループによるディスカッションなので、お互いに胸襟を開いて話し合いたい。意見は条例案にも反映させたい」と話す。

 今後は5月に「議会報告会」を2回開催。参加者の数など実施状況を踏まえて条例案を作成、法制チェック、パブリックコメントなどを経て、12月議会への議案提出を目指すとしている。

「より市民に近い議会に」特別委・高橋委員長に聞く

 ――「議会基本条例」の制定を目指す理由は。

 「昨年行われた市議選や市長選では投票率の低さが問題となりました。選挙に行かない人は『白紙委任』をしたというより、『投票しても何も変わらない』という思いが強いと思います。

 そういう意味でも市議会として、これまで以上に市民の皆さんと向き合う必要があります。議会として情報を発信し、市民の皆さんに意見を聞く場を設けるべきで、それをきちっと行うために条例が必要だと考えています。またこれまで慣例、慣習で行われてきたことを成文化することで、市民の皆さんに、議会の仕組みを分かりやすくすることも狙いです」

 ――昨年末には条例素案(案)がまとまり、市のホームページでも公開されています。

 「鎌倉らしい部分を入れたいということで、1958年の平和都市宣言や1973年に制定された鎌倉市民憲章など鎌倉が市民自治に取り組んできた歴史について前文で触れました。特に市民憲章は、議会基本条例の精神をうたったような内容です。様々な人が関わって市民憲章を作ったという歴史の上に、今の鎌倉市と議会があるということを、市民の皆さんにも知っていただきたいと思います」
 

取材に答える高橋浩司委員長
取材に答える高橋浩司委員長

鎌倉版のトップニュース最新6

官民連携で孤独、孤立対策

「つながり」創出へ仕掛け

官民連携で孤独、孤立対策

プラットフォーム創設

4月12日

深沢高、最後の入学式

深沢高、最後の入学式

3年後に藤沢清流と統合

4月12日

「ケアラー支援条例」施行

鎌倉市

「ケアラー支援条例」施行

学校の相談員増や啓発も

4月5日

「鳩スタ」台に移転へ

「鳩スタ」台に移転へ

教習所跡 12月開業見込む

4月5日

ペット避難の指針策定

鎌倉市

ペット避難の指針策定

受け入れ条件や備え示す

3月29日

市内初、EV路線バス発車

市内初、EV路線バス発車

江ノ電が2台運行へ

3月29日

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook