鎌倉市議会は2月1日と2日の2日間、「議員と語ろう!オープンミーティング」を市内5会場で開催した。「議会基本条例」の制定に向けて、直接市民の声を聞く機会を設けようと初めて実施されたもので、合計で103人の市民が参加した。
1日午前に開催された腰越行政センターの会場には、「議会基本条例の制定に関する調査特別委員会」の委員を中心とした市議会議員と市民12人に加え、法政大学と東京農業大学の学生が参加した。
ミーティングは「ワールドカフェ」と呼ばれる手法を採用。議員と市民、大学生が5〜6人の小グループを作り、途中、各テーブルの司会者を除いて参加者を入れ替えながら、各テーマについて議論を交わした。
同会場のメインテーマは「議会というとどんなイメージを抱くか」。第1、第2ラウンドでは「現在の議会のイメージ」が話し合われ、「普段何をしているのか見えない」「議会の仕組みが複雑で分からない」「議員は選挙のためだけに活動しているのでは」などの意見が出された。
第3ラウンドでは「議会の望ましい姿」がテーマとなり、「活動の『見える化』を」「議会を徹底的に議論する場所にしてほしい」といった市民の声に議員が聞き入る姿も見られた。
その後は各テーブルで司会を務めた大学生が、話し合いの内容を発表した。
フェイスブックで開催を知り参加したという会社員の星野扶(たすく)さんは「議員が議会の問題点を認識していて変わっていこうという意志を感じた」と感想を話し、司会を務めた法政大学の西野孝紀さんは「議論を進めることは難しかった。議会や市政について自分たち自身ももっと関心をもつべきだと感じた」と振り返った。
「議会基本条例」は、議員や議会のあるべき姿を定めるもの。鎌倉市では8年前から議論が続けられており、今年12月議会への議案提案を目標に準備を進めている。同特別委員会の高橋浩司委員長は「この場でいただいた皆さんの意見を条例にも反映させていきたい」と話していた。
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