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公開日:2026.06.26

鎌倉山かるた会渡辺令恵さん 「かるたの聖地」で連覇 全日本シニアで通算5度目V

  • 鎌倉山かるた会の会員らと練習に励む渡辺さん(中央)

    鎌倉山かるた会の会員らと練習に励む渡辺さん(中央)

 50歳以上の競技者が一堂に会する「小倉百人一首競技かるた第38回全日本シニア選手権大会」が6月13日、「かるたの聖地」と呼ばれる滋賀県大津市の近江勧学館で開催された。鎌倉山かるた会所属の永世クイーン・渡辺令恵(ふみえ)さん(61・鎌倉市内在住)が、最上位クラスのG級で見事優勝。同大会2年連続、通算5度目となる栄冠を掴み取った。

 今大会は、(一社)全日本かるた協会の法人化30周年を記念する大会。全国から総勢152人の競技者が集結した。渡辺さんが出場したG級は、歴代の名人位やクイーン位など最高峰の15人がエントリー。少数精鋭による戦いが繰り広げられた。

 渡辺さんは初戦を13枚差で快勝。「相手の気迫に負けることなく、自分のかるたができた」と勢いに乗ると、2回戦も冷静さを保ち14枚差で危なげなく駒を進めた。

 3回戦は、渡辺さんが24歳の時のクイーン戦で相まみえ、昨年もこのシニア戦でしのぎを削った相手だった。「昨年よりも相手は強くなっていた。昔を思い出すような一戦だった」と語り、8枚差で競り勝った。

 迎えた決勝戦。序盤は相手にリードを許す苦しい展開となったが、相手が4度のお手付きを重ねる中、渡辺さんは心をコントロールした。頭に浮かべたのは、決戦当日の朝に見た琵琶湖の美しい静けさだった。

 「心を落ち着けて挑んだ」という渡辺さんは、残り札が8枚対8枚になってから本領発揮。「ここからが勝負」とさらに集中力を高めると、改めて気持ちを引き締め、かつてのクイーン時代を彷彿とさせる怒涛の攻めを繰り広げた。最後は4枚差で相手を退け、聖地で栄冠を手にした。

「応援のパワー」が伝染

 「第一線で大会に出続けるという気持ちを、高いモチベーションでキープするのはやはり大変なこと」と渡辺さん。それでも、この一年たゆまぬ努力を続けてきた。そんな渡辺さんを支えたのが、会員や地域の人、夫だ。「皆さんからの応援のパワーが自分の中に伝染してくるようでした。みんながいてくれたからこそ、私は強くいられた。そして、一番近くで支え、応援し続けてくれる夫にも心から感謝しています」と語る。

 若手の育成や地域への普及活動にも注力している渡辺さん。「これからも鎌倉の地にかるたの魅力を広く伝え、次世代へつないでいきたい」と笑顔をみせた。

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