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公開日:2021.06.18
「1年1組」の隣も「1組」
香川小が教室を配置転換
上級生と下級生の交流を日常的に図ろうと、香川小学校で新たな取り組みが進んでいる。昨年から1年生と6年生、今年から2年生と5年生の教室を隣り合わせに配置。文部科学省によると「全国的にも珍しい」というアイデアによって、上級生の責任感と、下級生は先輩へのあこがれが芽吹いている。
「6年1組」、「1年1組」 、「1年2組」、「6年2組」、「1年3組」・・・。香川小学校の南棟2階には、6年と1年の各3組までが混合して並んでいる。同様に南棟3階では6年と1年の4〜6組までが、北棟では5年と2年の教室が隣り合うように配置されている。
教室の配置転換を構想した國分一哉校長(59)はこう話す。
「日常生活の中で互いを認め合う子どもの育成をしたかった。6年生は年下への接し方を学び、1年生は6年生のお兄さん、お姉さんにあこがれを持つことで成長を促せると思ったんです」
2018年度に國分校長が職員たちにアイデアを投げかけると、賛否は半々に割れた。そこで19年度は、6年と1年の一部のクラスのみが隣り合うようにして検証。当初の不安要素として声があがった「体格の違う6年と1年が廊下でぶつかってけがをするのでは?」や「1年がはしゃいで6年の授業に影響ができるのでは?」という問題はほとんど見られず。職員たちで結果を振り返り、配置転換による好影響が不安要素を大きく上回ったため、20年度と21年度に取り組みを拡大していった。
上級生に生まれた責任感 下級生は先輩にあこがれ
6年と1年、5年と2年の教室を並べる香川小では、「6年1組と1年1組」、「5年2組と2年2組」のように上級生と下級生のクラスを兄弟クラスにしている。毎日昼休み前に設ける清掃時間には、6年1組の児童が隣の1年1組に出向き先頭に立ってそうじをしたり、廊下で一緒に雑巾がけをしたり。
1年生たちが「6年生は大きくてかっこいい」「6年生がやさしく教えてくれるのでわかりやすい。下級生が入ってきたら教えてあげたい」と言えば、6年生たちは「教えたことをわかってもらえると楽しい」「1年生とやるからには自分がしっかりしないと」という声が聞こえてきた。清掃以外でも、兄弟クラス間で休み時間に一緒に遊ぶなど、自然と交流が生まれている。
脱「先生に言われたから」
また、上級生が下級生に対して廊下を走っていれば注意したり、学校のルールを教えたりする姿が見られている。國分校長は、「これまでは『先生』に言われて児童はルールを守っていたが、今は子どもたち同士でルールを守り合う雰囲気ができつつある」と話す。
茅ヶ崎市内で2番目に多い1033人が通う香川小。1カ所に集まっての異学年交流が難しいマンモス校から生まれたアイデアが、新たな可能性を育んでいる。
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