汐見台小学校PTA(工藤早帆会長)は12月11日、子どもへの暴力防止を目的としたアメリカ発の人権プログラム「CAP」の保護者向けワークショップを開催した。同校では3年前からこのプログラムを導入しており、子どもと保護者双方が様々な暴力から身を守る大切さや、相手の人権を尊重すること、子どもの受け止め方などを学んでいる。
この日のワークショップはNPO法人「エンパワメントかながわ」の阿部真紀さんらを講師に迎え、保護者や地域住民、教師など26人が参加。
「親戚のお兄さんに突然キスされた」「知らない人に誘拐されそうになった」など、具体的なシチュエーションを想定した子ども向けワークショップを疑似体験した。また、子どもから「暴力を受けている」と相談された時の対応を話し合ったり、CAPの理念を学んだりした。
初めて参加した保護者の中川敦子さんは「受講前は自分が子どもに何ができるかばかり考えていたが、まずは私自身を信じることで、子どもの人権を尊重して信じたり褒めたりできると知ることができました」とコメントした。
CAPは「安心・自信・自由」の権利をキーワードに、子どもの心と身体を暴力から守るため、子どもも大人も学べる予防教育で、1978年にアメリカで誕生した。
他校の保護者にCAPの感想を聞いたPTA役員の藤井亮子さん、鈴木千恵子さんらがワークショップに参加したことをきっかけに、学校側に働きかけて導入された。
現在では毎年4年生と6年生を対象にした子ども向けプログラムと、保護者向けプログラムが実施されている。
藤井さんは「継続することで多くの人が人権意識を共有し、より良い地域社会につながれば」と話した。
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