県立茅ケ崎北陵高校吹奏楽部(弓桁太平顧問)が、7月27日に茅ヶ崎市民文化会館で行われた湘南吹奏楽コンクールの高等学校の部A部門で金賞に選ばれ、県大会出場を決めた。
新型コロナウイルスの感染急拡大で、直前まで大会出場そのものが危ぶまれるピンチだった。
7月に入ると、部員のなかにも体調不良者や濃厚接触者が次々と出た。オーディションで選抜した出場メンバー55人のうち、半数以上が自宅待機になるという非常事態。打楽器パートは7人中2人が欠け、同パートの三瓶璃緒さん(3年)は他のメンバーとティンパニーや小太鼓、シロフォンなどを掛け持ちすることに。
さらなる感染拡大を防ぐため、顧問の弓桁教諭は7月18日から24日までの1週間、吹奏楽部としての練習を休止することを決断した。
「55人で舞台へ」
「コンクール出場はどうなるのか」。仲間たちの心配に、部長を務める小山内美波さん(2年)は一人ひとりに「大丈夫」と声をかけ、励ました。「私自身もとても不安でした。でも、半年間一緒に練習してきた55人で次の舞台に立ちたいという思いが強かった」と振り返る。
副部長の小寺結伊さんと新名祐樹さん、岡崎麻凛さんら3年生も奮起。各自ができることを考え、楽器パートごとのグループLINEで連絡を取り合ったり、ビデオ通話をつないで音を確認し合ったりした。「(自宅では)小さな音で吹き、指だけ動かす練習もした」というのは、クラリネットの粉川麻愛さん(2年)。練習再開は本番のわずか3日前だったが、課題曲の「マーチ『ブルー・スプリング』」と自由曲の「レッドライン・タンゴ」を見事に演奏しきった。
県大会は8月11日(日)、横浜の県民ホールで開催。部員たちは「大会までの1日1日を大切にし、全ての力を発揮したい」と意気込む。
「演奏技術の向上を通じて人として成長することが目標」と指導にあたる弓桁教諭は「まずは県大会を勝ち抜いて、東関東大会に進み、吹奏楽部の新しい時代をつくっていってほしい」と期待を寄せる。
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