茅ヶ崎・寒川 トップニュース経済
公開日:2022.10.07
基準地価
住宅・商業地ともに上昇率1位
浜竹2丁目も約6%アップ
神奈川県は9月20日、7月1日時点の基準地価格を発表した。茅ヶ崎市では、住宅地が2・5%、商業地が4・3%上昇し、いずれも市町村別で県内1位の上昇率だったほか、市内浜竹2丁目の住宅地においても、最も高い上昇率を記録した。
今回、調査の対象となったのは県内の927地点で、茅ヶ崎では住宅地16地点、商業地2地点、工業地1地点。
県内の住宅地については、新型コロナの影響で2年連続で下落していたが、3年ぶりに上昇。上昇地点の占める割合が 59
・7%(前年38・8%)となったほか、県全体の平均変動率も0・8%増(前年0・2%減)とプラスに転じた。
市内郊外でも上昇
市内で最も地価が上昇したのは、浜竹2丁目2710番4(270千円/平方メートル)の5・9%で、県下で最も高い上昇率に。次いで十間坂1丁目5261番5(255千円)の4・1%、共恵2丁目11935番11外(276千円)の3・8%と、いずれも駅徒歩10分圏内の住宅地が続いた。また、近年、下落傾向だった郊外の住宅地でも、松尾字金立の3・0%をはじめ、高田3丁目、萩園字走内、甘沼字向原なども上昇に転じ、市内全地点で上昇した。
神奈川県不動産鑑定士協会所属の四家俊英さん(平塚・(有)湘南シティアプレイザル)は、「コロナ禍で都内や横浜・川崎方面からの移住者が増えたことに伴い、不動産需要が高まったことが主な要因。その影響は駅周辺や海側だけでなく、市内郊外まで広がった」と分析。また、浜竹地区については「画地の細分化などで地価は上昇傾向にある。さらに辻堂駅やテラスモール湘南が近く、海へのアクセスも良好で、不動産会社の人気ランキングで1位だった影響もあるのでは」と話す。
商業地4%超上昇
一方、市内の商業地は4・3%上昇。県政策局は「商業圏域が狭いことなどから、コロナ禍からの回復が早い」と、とらえている。
年内は高値も「頭打ち」
四家さんは、「土地だけでなく、ウッドショックや物価高の影響で、新築戸建やマンションの価格も上昇している。年内は低金利の影響もあり高値傾向が続くと思われるが、住宅ローン支払との関係から頭打ちの感がある。今後、諸外国のように金利が上昇した場合、地価は反転し、下落することも考えられる」と語る。
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