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平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2016.10.20

10月1日付で平塚市教育長に就任した
吉野 雅裕さん
撫子原在住 60歳

「しくじり」も惜しみなく

 ○…2015年の制度改正により、教育行政の責任の所在を明確にするため、従来の教育長と教育委員長が一本化された。平塚市では移行期間を経て10月1日に「初代教育長」が誕生。子どもの心をケアする専門職の配置、空調設備の充実、トイレの洋式化…。具体的な施策を掲げ3年間の任期を展望する。「より安全に、より安心して学べる学校運営に努めてまいりたい」と気合十分だ。

 ○…花水台に生まれた。内気で控えめだった幼少期。「体は大きいけど気は小さい」と揶揄される息子に父は「柔道をやってみろ」と勧めた。ひたむきな努力と指導者にも恵まれ、浜岳中学校では3年連続で市大会優勝。「技術面の向上より、少しずつ自分に自信が持てたことがうれしかった」と振り返る。生徒会長に立候補し、人前に出られるまでになった経験は「教育現場で大切なのは子どもに自信をつけさせること」という信念にもつながった。

 ○…平塚江南高校を卒業後「つぶしが利きそう」という理由で一度は工業系の大学に進学。しかし、そこに待っていたのは後悔だった。授業内容になじめず、前向きなキャンパスライフを送れなかった。数カ月で辞め、進路を考え直した。教職を決意したのは「子どもに伝えられることがあるはず」との思いからだった。横浜国立大学教育学部に入り直し、教員免許を取得。23歳で教員生活をスタートさせた。”大学中退”のエピソードは37年間の教員人生で何度も子どもたちに披露してきた。「子どもに考えるきっかけを与えられるなら、自分のしくじりも惜しみなく」とにっこり。

 ○…現在、妻と息子と暮らしている。趣味はクラシックギターだが、今は学校視察などで時間がなく、ボブディランはしばらく弾けそうにない。「今の職責を第一に考え、仕事を通じてふるさと平塚に恩返しをしたいですね」。60歳を過ぎてなお、教育への情熱は増すばかりだ。

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