湘南ベルマーレは9月29日、トッケイセキュリティ平塚総合体育館で、サポーターと意見交換をする「クラブカンファレンス」を臨時開催した。約750人のサポーターと22社の報道陣が詰めかけた。(10月1日起稿)
今回は、パワハラ疑惑から活動自粛中の曺貴裁監督について、眞壁潔会長と水谷尚人社長が、経緯と曺監督の現状、再発防止策について説明し、その後にサポーターと意見交換した。
説明によると、発端は7月、日本サッカー協会の暴力等根絶相談窓口が受けた電話と手紙による匿名の通報だった。その内容に内部関係者しか知り得ない情報が複数あったことや、「チームが取り合ってくれない」とのコメントがあり、事態を重く受け止めたJリーグが調査することとなった。説明中、眞壁会長は「こうしたコメントは全く届いていない」とも明かした。
曺監督の活動自粛については、チーム内に通報者がいたとしたら疑心暗鬼が広がりかねないことから「そういう環境下で曺監督が指揮できるのか。現場に来ないのが一番の得策」と改めて経緯を説明した。
すでに活動自粛をしてから約50日が経過。眞壁会長は「(曺監督が)49日間も宙ぶらりんの状態であるのは社会的にどうなのか」と訴えた。
再発防止に向けては、組織内の風通しを改善するため、スタッフ増員や、複数の外部相談窓口設置、ハラスメント研修の拡充を検討している。
眞壁会長は現在の曺監督の様子について、「精神的に疲れている。『自分が(監督を)やらない方がいいのではないか』との発言もあった」と明かした。
サポーターは復帰期待
意見交換では、ある男性サポーターが来場者たちに「曺監督に指揮してほしいか」と問いかけると、会場から賛同の拍手が湧き上がる場面も。続けて「曺監督は復帰できるのか」と質問すると眞壁会長は、復帰までに▽協会からの裁定結果▽曺監督自身の意思▽ベルマーレの役員と株主の賛成、の3つの条件があると話した。
キッズサポーターからは、「曺監督は元気にしていますか」と監督の様子を心配する声も。弁護士を通して話しているため直接の連絡はないというが、眞壁会長は「今『人として頑張らなければいけない』と言っています。心配しているサポーターがいることを伝えます」と話した。
現在、クラブは10月上旬にJリーグから下される裁定を待つ形となっている。水谷社長は「サポーターと一緒に(前を向いて)歩いていきたい」と呼びかけた。
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