湘南ベルマーレの新監督に9月1日付で就任した 山口 智さん 市内在勤 43歳
選手目線で正念場臨む
○...直前までコーチを務めた湘南ベルマーレで、シーズン半ばの9月から指揮を執ることになった。17位以下が自動降格となる今季で、チームは現在降格圏内。試合数も残りわずかだが、「結果につながっていないのは事実。攻守両方を突き詰めていきたい」。
○...高知県出身。小学生からサッカーを始めた。住んでいた町にスクールがなかったため、隣町まで通う毎日。高校からは親元を離れ、ジェフユナイテッド市原のユースでキャリアをスタート。「Jリーグが注目されていなかった当時。送り出してくれた親には感謝しかない」と振り返る。ジェフ市原在籍時、2000年のシドニー五輪では代表に招集されるも出場機会は訪れなかった。チームに帯同した1カ月半で「このままではいけない」という悔しさを嚙み締めた。その後移籍したガンバ大阪が05年に優勝。「チームの躍進と共に自分も大きく成長させてもらった」
○...2016年にガンバ大阪で強化担当として指導の立場に就く。選手本人がどうしたいのかを聞き取って、その上でチームとして果たしてもらいたい役割とすり合わせる。心掛けているのは「コミュニケーションが一方通行にならないこと」。5年間、ガンバ大阪でヘッドコーチまで勤め、今年1月、ベルマーレにやってきた。
○...コーチ就任とともに、茅ヶ崎へ移り住んだ。離れて暮らす長男と次男はともにサッカーに打ち込んでいる。「いつも電話で応援や、一ファンとしても意見をもらっている。コロナでなかなか会うことができないが、いい刺激をもらってます」と頬を緩ませる。監督として、「結果を出すことがマスト。やりぬく信念をもって試合に臨みたい」。シーズン終盤、正念場に挑む。
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