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平塚版 公開:2022年3月31日 エリアトップへ

東真土の遺跡群 平安時代の銅鏡出土 逗子市に続き県内2例目

文化

公開:2022年3月31日

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手のひらほどの大きさがある鏡
手のひらほどの大きさがある鏡

 平塚市は3月24日、四之宮公民館の新設に伴い発掘調査が進む六ノ域(ろくのいき)遺跡(東真土2丁目)で、平安時代の鏡が出土したと発表した。8つの突起が特徴的な形状から11世紀前半の遺物とみられ、同様の鏡は逗子市の遺跡群で出土以来県内2例目という。

 出土した鏡は銅製で、直径111mm、厚さ2・6mm、重さ149g。輪郭部に8つの突起がある「八稜形」と呼ばれる形状で、X線写真では背面に2羽の鳥と草花の文様が描かれていることが分かった。

 和鏡研究者で鎌倉歴史文化交流館の青木豊館長によると、唐代に伝来した唐鏡から和鏡への変遷期に国内で作られたもので、背面の文様から「瑞花双鳥文八稜鏡」と呼ばれる意匠という。

 全国で出土した八稜鏡はこれまで338面あり、県内では逗子市の池子遺跡群以来2例目。祭祀などの儀礼に用いられたものか、化粧道具などとして使われたものかは分かっていない。

 相模川右岸の下流域には奈良・平安時代に行政や司法、経済などの中心となる都市機能を有した「相模国府」が置かれ、その後大磯に変遷したとされる。鏡が国府の所在した時代に使用されていたものかは不明だが、六ノ域遺跡の発掘調査では竪穴住居や掘立柱建物などのほか、有力者が居住していたとも考えられる1辺約10mに及ぶ竪穴住居址なども出土している。

 市社会教育課文化財保護担当の職員は、「国府があった場所で発掘されたことには意義がある。今後、国府域がどう解明されていくのかを探るきっかけとなれば」と期待を寄せた。

 出土した鏡は、市博物館で4月2日〜5月8日に開催の春期特別展「掘り起こされた平塚IV〜姿をあらわす遺跡たち〜」で展示される。

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