毎日が楽しくなる階段に生まれ変わった
可愛らしいキャラクターや花などが描かれた階段アートが、12月11日に大磯町立大磯幼稚園（園児数１０９人・原田ゆう子園長）にお目見えした。手掛けたのは大磯中学校美術部。地域のお兄さん・お姉さんから園児へ、一足早いクリスマスプレゼントとなった。
同園のオリジナルキャラクター・あそべぇの周囲をカラフルな蝶が飛び回り、顔の付いたチューリップが楽しそうに歌うデザイン。美術部員たちは11日の放課後に同園を訪れ、イラストを描いたシートを18分割して階段に貼り付ける作業を行った。翌朝に登園してきた園児たちは階段を見て大喜び。絵を眺めながら何度も上り下りを繰り返したり、声もなくじっと絵を見続ける子もいた。保護者も「すごい。可愛いね」と感激していた。
きっかけは夏休み。原田園長が会議で大磯中を訪れた際、階段に標語が書かれている光景を見て「幼稚園の階段に絵が描かれていたら面白いのでは」と思い付いた。校長を通じて美術部に打診すると「文化祭の後なら」と快諾を得たという。美術部は10月の文化祭終了後、約束通り階段アートに着手。部員総出で毎日少しずつ制作を進めて完成させた。美術部の宇佐美遙部長（２年）は「喜んでもらえてうれしい。また機会があれば、こうした依頼に応えていきたい」と意欲を燃やす。原田園長は「皆さんのおかげで階段がとても明るく楽しくなった。園児と感謝のお手紙を書こうと思います」と話している。
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