町役場庁舎の建設を含めた二宮駅周辺の公共施設再編について、二宮町は行政機能を集約させた町の将来像や整備スケジュール、予算規模などの案を今夏ごろまでに練り上げ、「(仮称)新庁舎・駅周辺公共施設再編計画」を今年度に策定する考えを明らかにした。
6月10日と11日に行われた町議会定例会の一般質問で野地洋正議員と渡辺訓任議員の質問に町が答えた。町は、役場庁舎のほかにも老朽化が進む公共施設のあり方や駅前町民会館跡地の利活用など様々な課題を抱えていることや、町有施設の総量面積縮小などについて検討してきた経緯を説明。駅とラディアン周辺の公共施設を一体的に再編し、行政機能の集約化による町民サービスの向上を図っていく考えを示した。
再編計画の策定に向けて町は、駅・ラディアン周辺施設まちづくり計画策定に携わる委託事業者を選定するプロポーザルを実施。今月下旬に予定されている議会全員協議会で選考結果や受託事業者の提案内容について説明する意向を議会へ伝えた。秋に町民ワークショップを開催し、計画案のとりまとめやパブリックコメントの実施を経て今年度内の計画策定を目指していく。
再編計画の対象となる公共施設として、保健センターや旧ホテル跡地、武道館、社会福祉協議会など12カ所があげられている。議員からは「老朽化した商工会館が含まれていない。数十億円かかる大きな計画を半年で作ろうとしている」などと指摘があった。村田邦子町長は「災害対策だけでなく町民サービスの向上につながるよう、分かりやすくビジュアルで理解いただける形を示していきたい」と述べた。
予算案を修正
町議会定例会は4日、2021年度一般会計補正予算に対する修正動議を提出し、体育施設の管理運営事業と一般経費を削除するための修正案を賛成多数で可決した。修正可決した部分を除いた原案も可決した。
町は、外部委託している町立体育館と町民運動場の管理業務を町の直営で行うこととする方針へ転換。3月の定例会予算審査特別委員会における業務委託の費用対効果に関する審査意見をふまえ、費用対効果を検証して判断したという。10月から来年3月末までの両施設の管理委託料899万円を減額し、会計年度任用職員報酬などを追加する補正予算案を提出した。ところが、議員から「検証期間が短い」「説明が十分ではない」などと町の補正予算案に反対する意見があがった。
中井・大磯町議会
中井町議会は第2回定例会を開き、学校給食センター食器洗浄機を更新するための契約締結などの4議案を可決し、6月4日に閉会した。大磯町議会6月定例会は1日に一般会計補正予算など12議案を可決。最終日16日(水)に委員長報告などを行う。 ※6月15日起稿
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