「原発に頼らないと、本当に日本の電力は賄えないのかな」
白鴎中学校2年の高梨祐実さんは昨夏、テレビが報じた鹿児島県の川内原発再稼働のニュースに、ふと疑問を抱いた。調べてみると、国内では風力による発電量はごく僅かながら、中国では原子力を上回っていた。「きっと日本でも、再生可能で環境に優しい風力発電で電力供給量を増やせるはず」。希望を胸に、さっそく夏休みの課題として実験にとりかかった。
実際の風力発電装置を参考に製作した「簡易風力発電機」。こだわったのは、その材料。「風車の設置には多額な費用がかかる」と、将来的な一般家庭の実用まで視野にいれ、ペットボトルや竹串など手軽に入手できるものを使った。
効率的な発電方法を探るべく、その都度羽の枚数や角度、形を変えて行った調査。その結果、もっとも発電量が多かったのは、当初の予想に反して「4枚、15度、バウムクーヘン型」のパターン。「実際に使われている装置の羽は3枚だから、それが一番だろうと考えていたのに意外」と振り返る。
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今回の研究は、昨年末、中高生を対象に開催された小田原白梅ライオンズクラブと早稲田大学が共催する科学コンテストに出展され、最優秀賞にあたる市長賞を受賞した。
しかし、その結果にも「豆電球さえ光らせることができなかった」と悔しそうな表情を浮かべる。さらに、「実験では扇風機を使ったから風量や風向きも一定だけれど、屋外ではそうはいかない。目標は各家庭の家電をまかなえるくらいの発電量。まだ改良を加えていきたい」。淡々とした口調と飽くなき探求心は、科学者そのものだった。
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子どもの理科離れが叫ばれて久しい昨今。そんな世相を反映して始まったコンテストも、今回が8回目。
審査委員長を務めた早稲田大学理工学術院の大石進一教授は、ゲームやSNSなどデジタル遊具が若者の周囲にあふれるなか、「実験を通じて自然にふれる楽しさを体験することは、健全な成長に欠かせない」と開催意義について語る。
白梅ライオンズクラブ会員で科学コンテスト委員長の廣枝了三氏も、「中学生はとても柔軟な発想をもっている。参加者の裾野が広かれば」と期待を込めた。
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