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小田原・箱根・湯河原・真鶴 人物風土記

公開日:2020.06.13

川東佛教会の会長に就任した
片岡 秀明(しゅうみょう)さん
小田原市国府津在住 72歳

  • 片岡 秀明(しゅうみょう)さん (写真1)

仕事は自ら追い掛ける

 ○…小田原市国府津の安樂院の住職で、今年、市内の寺院50カ寺以上が所属する「川東佛教会」の会長に初めて就任した。「身の引き締まる思い。任期中の3年間は、特に各宗派がそれぞれの特色を発信できる機会を設け、会員同士の理解を一層深められるよう努めていきたい」。会長だからと大上段に構える気などなく、謙虚な姿勢で熱意を語る。

 ○…生まれ育ちは藤沢市。父親が住職を務めていた藤沢市内の寺は兄が継ぐため、自身は自由に進路を模索していた。特に理系が得意で、数学教師を目指して教職課程に励んでいた大学4年のとき、大きな転機が訪れた。父親から縁談を告げられ、卒業を間近に控えた2月に見合いに臨んだ。「お相手が安樂院のご住職(当時)の娘だった」。それまで小田原にゆかりはなかったが、縁に導かれ結婚を決意。卒業後、高野山で1年間の修行を積み、僧侶の道を歩み始めた。

 ○…「新しもの好きで、現状維持が嫌いな性格。変化することは苦じゃなかった」と言い切る。古典的な仏教のイメージにとらわれず、多くの人と交流を深めるためには、LINEやフェイスブックなどSNSを積極的に活用する。家庭では3人の子宝に恵まれ、孫は2人。「孫たちは可愛すぎて困るくらい。毎日、保育園に送り迎えするのが日課です」と目尻が下がる。

 ○…いまも大切にしている父の教えがある。「仕事は、追われるのではなく、追い掛けろ」。自ら率先して働くことの大切さを説く父の思いを胸に、会長職の傍ら、今後追い掛けたい大仕事がある。「平安時代に建立された安樂院は、2033年に1200年を迎える。ぜひ創建1200年祭を開催したい。それまでは元気でいなきゃね」

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