文化会館で凱旋公演を行う秦野市出身のピアニスト 高田匡隆(まさたか)さん 南矢名出身 34歳
努力で掴んだ輝く音色
○…イタリアに居住し、活動の中心はヨーロッパ。「地元での公演は12年ぶりだから嬉しい。クラシックだからって緊張しないで、自由に楽しみながら聴いて」と来場を呼びかける。
○…南矢名出身。幼少の頃は水泳などの習い事が長続きしなかったが、ピアノには強く惹かれた。父と1年辞めなかったら家でピアノを買う約束を交わしレッスンを開始。自宅では、母が紙で作った鍵盤を使い練習を重ねた。「週一度のレッスンでは本物を弾ける。音が出るのが楽しくて」と振り返る。約束通り、1年後に本物のピアノを購入。次第にコンクールでも結果を出すなど頭角を現した。
○…音大を卒業後、留学。「音の感覚や演奏者のパフォーマンスなど、海外の舞台は衝撃だった。今の自分に必要と感じた」とニューヨークを経てハンガリーへ渡った。しかし先生からある時、力任せの弾き方だから20〜30歳でピークを迎えてしまうと指摘された。「長年やってきた奏法なので、直すのは難しい」と大きなショックを受けたが、何年もかけ試行錯誤を重ねて力の入らない弾き方を会得した。「一般的に日本には無い弾き方らしく”本当に日本人?海外で育ったの?”って言われる。一音出した時の輝きが違う」と、劇的に変わった。海外では、日本では考えられない体験も。「サッカーの試合が延長になったためコンサートの開始が遅れたり、プログラムの間違いで予定に無い曲を弾くことになったり。曲の最中で鍵盤が次々と壊れたので弾きながら直すなど、何でもありの世界」と笑う。
○…活動拠点のイタリアで、音大の同級生だった妻と2人で暮らす。日本に帰国する際も一緒で「あらゆる面でサポートしてくれる」と感謝する。趣味はフィギュアスケートやボクシング、F1などスポーツ観戦。静かな自然空間が好きで、帰国したら戸川公園などを散歩するという。「生涯をかけて音を熟成し、成長できれば」と前を見据えた。
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田原ふるさと公園野菜直売研究所0463-84-1281/そば処東雲0463-84-1282 https://www.kankou-hadano.org/pointinformation/pointinformationguide/point_tawarafurusatokouen.html |
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