秦野版 掲載号:2014年3月22日号
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東海大生 「甦れ、波多野ダイコン」 特産品として地域振興に

左から横山さん、鈴木さん、礒野さん
左から横山さん、鈴木さん、礒野さん
 かつて秦野で栽培され、今では消滅したとされる「波多野(はたの)ダイコン」。東海大学大学院人間環境学研究科2年生の礒野絵理さん(24)と同大学教養学部4年生の鈴木裕也さん(22)が、復元を目指し研究を続けてきた。

 波多野ダイコンとは、長さ約60cm、胴回り約4・5cmの細長い形状をした在来種。文献によると、江戸時代には特産品として領主への献上品にも用いられていたという。しかし1707年(宝永4年)、富士山が大噴火し、降灰によって栽培が困難になりその後絶えたと考えられている。

 礒野さんと鈴木さんは、消滅した波多野ダイコンを復元し、いずれは秦野の特産品として地域振興につなげようと研究をスタート。園芸学の専門家に助言をもらい、かつての種子が川を流れてきた可能性があることから、金目川中流から花水川河口までを調査。ダイコン様植物体110個体から波多野ダイコンに形態が近い個体の種子を採取、栽培した。昨年12月、胴回り約7センチ、根が140cm近い長さの個体を収穫。形態調査ならびにDNA解析の結果、波多野ダイコンに近い性質のものであることが示唆された。

 結果について、礒野さんは「思いのほか細長い個体が採れた。このような形態を安定して得るためにはさらなる育種が必要」と、喜びつつも今後の可能性を見据えた。鈴木さんも「まだまだこれから。本当に波多野ダイコンに近いものなのか、引き続き調べていかなければならない」と話した。

 2人はともに今年卒業を迎える。今後はこの春から4年生になる横山留萌(るもい)さん(20)が研究を引き継ぐ予定。先輩たちの研究に励む姿を見て、天候に左右されたりと栽培管理の大変さを感じつつも「早く形態を確立させたい」とやる気を見せた。先輩2人からは「しっかり計画を立てて、1年間を有効に使ってほしい」とアドバイス。後輩にエールを送った。

 収穫後は、研究室の面々で大根おろしにして試食。しかし「正直、味の方は…」と鈴木さんは苦笑い。江戸時代の文献には、当時は漬け物や煮物として食されていたと記されており、地域振興につなげるため調理方法なども色々試したいと話した。学校給食での利用やイベントでの展示など、特産品としての可能性に期待を膨らませている。

収穫した野生の ダイコン
収穫した野生の ダイコン

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