「年を取ったって、人間らしく生きたいじゃない」。昨年の5月から訪問介護みちびき(秦野市曽屋)で秦野市認定ヘルパーとして働いている。「責任がある仕事をして、緊張感のある生活がしたい」と現役でパワフルにお勤め中だ。市認定ヘルパーは、介護福祉士などの資格を持っていなくても、研修を受けることで要支援者等に家事援助ができる。
古泉さんは、東京都で中学校の保健体育教師を経験後、運動で健康増進を図る「運動処方」を勧める活動をしてきた。秦野市に住む知り合いの介護をするため、家族と離れて秦野で一人暮らしを開始。その介護も落ち着き、いざ何か仕事をしたいと思った時には80歳を超え、受け入れてくれる会社はなかったという。会社に送った履歴書は50通にも上る。そんな中受けたのが市認定ヘルパー研修。講師を務めた訪問介護みちびきの田口誠さんと出会い、同所の設立に携わり、一緒に働くことになった。
現在は週5日働き、一人の利用者に対して週1〜2日のペースで訪問。「何でもやってあげるんじゃなくて、自立した生活が送れるように手伝うことを意識している」。運動処方の経験を通し、一人ひとりにあった方法を提案してきたことが今に生きている。「自分がさせてもらったことで喜んでもらえて、『ありがとう』と言ってもらえると嬉しい。私も『今日はありがとう』と言って帰るようにしている。そしてまた頑張れる」と感謝を忘れない。それぞれ病状も性格も違うため、どう接するかを見極めるまでが大変だといい、利用者と同じ目線での会話を心がけているとか。体力では若い人に敵わないかもしれないが、これまで培ってきた経験は大きい。「年を重ねてきたからこそ、信頼して話してもらえると思っている」とにっこり。
「生きてるうちは元気でいたい」。強い思いを胸に今後も現場に立つ。
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