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公開日:2026.01.01
午年駆ける三遊亭こと馬さん
地元で”初笑い寄席”
新年、秦野市に"初笑い"を届ける「みんなの秦野寄席」が1月17日(土)、東公民館で開催される。これに出演するのが秦野市南矢名出身の落語家・三遊亭(さんゆうてい)こと馬(ば)さん(40)だ。二ツ目に昇進後、地元秦野での大きな公演は今回が初となる。公演を前に、こと馬さんの魅力に迫った。
三遊亭こと馬さんは、大根幼稚園、大根小、大根中出身。2020年9月に五代目三遊亭圓馬(さんゆうていえんば)師匠に入門し、21年1月に楽屋入り。同年2月に浅草演芸ホールで初高座を踏み、25年2月には二ツ目に昇進した。
今月、こと馬さんは文化会館出張公演「みんなの秦野寄席」に柳貴家雪之介さん(大神楽曲芸)と共に出演。落語公演のほか、寄席入門講座なども行う予定だ。
座布団上で操る世界落語家・三遊亭こと馬さん"ことば"大事に
こと馬さんが落語の世界に興味を持ったのは、20代後半。大阪なんばグランド花月の舞台で、桂文珍師匠の落語を見たのがきっかけだった。「ざわついていた客席が、師匠の語りで引き込まれていくのを感じました」とこと馬さん。その様子に感動を覚えたという。
その後、ラジオやテレビで落語番組に触れるうちに、自らやってみたいと思うように。軽い気持ちで落語教室に通い始めたが、すぐにのめり込んだ。寄席に通い、五代目三遊亭圓馬師匠の芸に惹かれ、「ちゃんとやりたい」と35歳で入門した。
『三遊亭こと馬』の名前は、圓馬師匠がつけたもの。「噺家は言葉を操る仕事なので、きっとそういう想いを込めてつけてくれたんだと思ったんですが、師匠に聞いたら『いや、特に』って」。この話は、笑い話として枕に使うこともあるそうだが、「やっぱり『言葉』は大事にしていきたい」と話す。
ちなみに、普段の圓馬師匠は、弟子に対しては口数が少ないそうだが、初高座では「よく頑張った」とメールをくれたそう。入門時にも、まだ女性が少ない世界だが「どんどんやればいい」と背中を押してくれた。その言葉を今も大切にしている。
色褪せない口伝芸能
落語の魅力は、「一見ものすごいミニマムなのに、そこからの世界の広がり方がすごいところ」。座布団と扇子、手ぬぐいしかない高座で「演者が語るだけで、勝手にいろいろ想像できちゃうのがすごい」と話す。また、江戸時代から口伝で受け継がれ、「色褪せずに、今も面白い」伝統芸能である点にも魅力を感じている。
落語の話は数あれど、中でもこと馬さんが好きなのは滑稽話。聞くのも演じるのも好きで「お客さんが笑ってくれると、こちらも乗ってきます」と楽しげだ。芸を磨き、幅広くなんでもできる噺家を目指しつつも、「滑稽話をやらせたらこと馬」と言われる落語家になるのが目標と明かす。
「演芸ファン増やしたい」
1月17日の「みんなの秦野寄席」では、寄席の道具や豆知識を学んだり、高座に上がって仕草なども体験できる企画が用意されており、こと馬さんはその講師も務める。「落語に興味を持つきっかけになれば。地元に演芸ファンを増やしたいです」と話す。
今年の干支は、前進を続ける成長のシンボル「午」。こと馬さんもその名の通り、二ツ目として芸を磨くまっすぐな道を走り始めたばかりだ。この新春の寄席が、こと馬さんの次なる飛躍への力強い蹄音となるだろう。
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- みんなの秦野寄席の詳細はここから
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