戻る

秦野 トップニュース社会

公開日:2026.01.01

馬と暮らす秦野ライフ
東田原の山田さん一家

  • 山田さん(右)と愛馬のダンスくん

    山田さん(右)と愛馬のダンスくん

  • ふれあいイベント中のダンスくん(11月24日)

    ふれあいイベント中のダンスくん(11月24日)

 2026年の干支は午(うま)。「実朝まつりに馬がいた」「東田原の道路で馬が歩いてた」という話を聞いたことがないだろうか。実はその馬、東田原在住の山田洋平さん(44)が自宅で家族と飼っている「ダンスくん」。午年にちなみ、ダンスくんとの"馬ライフ"を取材した。

 なぜ馬を自宅で飼っているのか―。答えは簡単、大の馬好きだから。現在は獣医として丹沢の森どうぶつ病院(東田原)に勤務する山田さん。中学生の頃、競馬を見たのをきっかけに馬が好きになり、「馬に関われる仕事を」と獣医を目指すように。大学は北里大学獣医学部に進み、馬術部で妻の麻希子さんと出会った。馬好きの2人。「いつか家で馬を飼えたらいいね」という話もするようになった。

Shall we "ダンス" ?

 馬を軸の一つに、ライフステージを進めてきた山田さん。大学卒業後は横浜にある動物病院に勤務。馬の生体について見識を深めた。働くうちに、「馬を診れる病院は少なく、仕事で馬に関わり続けるのは難しいかもしれない」と感じるように。馬を飼うことを決め、準備を始めた。

 馬を飼育できる環境が整ったのは、丹沢の森どうぶつ病院への勤務が決まり秦野に来てから。麻希子さんと結婚後、2016年に畑付きの家を東田原に建てた。

 厩舎の整備や2児の子育てのタイミングが重なり、実際に馬を迎えたのは20年から。知り合いの紹介で北海道まで足を運び、1歳になる河原毛の牡馬と出会った。名前の「ダンス」は長男がつけた。チャームポイントは、背中にある黒いライン。「これは鰻線(まんせん)といって、サラブレットにはない、馬の原種にみられる線なんです」と山田さん。そう語る笑顔から、馬への愛がうかがえる。

 馬は法律上、保健所に届け出をすれば誰でも飼うことができる。しかし一般的な愛玩動物とは異なり、専門知識、広大なスペースが必要で実際に飼うのは困難だ。

 山田さんは自宅とともに購入した畑を活用し、放牧地を確保。「ダンスくんが草を食べて整備してくれた」。外を囲う塀は、ブロックを積んだ手作りだ。

 また、馬は自転車などと同じ軽車両のため、公道に出て散歩することも。自転車と違うのは、時々散歩中に糞をすること。その場合は一度家に帰り、ダンスくんを置いて片付けに行くのだとか。

 夢の馬ライフを実現した山田さん。いつしか、「自分たちだけでダンスくんをかわいがっていたらもったいない」と考えるように。そこで24年から、ふれあいイベントを無料開催するようになった。開催はインスタグラムなどで告知。市内からの参加が多いが、時には県外から参加も。11月24日のイベントには3組が参加。乗馬やにんじんやり体験など、参加者はダンスくんとの時間を楽しんだ。

「秦野のダンスくん」目指し

 また現在、ダンスくんの世話やイベントには、5人のボランティアも関わる。丹沢の森どうぶつ病院の利用者や、イベントのリピーターが中心だ。「馬の世話ができるなんて貴重な機会。すごく楽しい」とボランティアの一人は話す。

 ダンスくんは昨年の実朝まつりで初めて市のイベントにも参加。少しずつその名を広めつつある。「秦野と言えばダンスくんになったらうれしい」と山田さん。ダンスくんが秦野の愛馬になる日も近いかもしれない。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

秦野 トップニュースの新着記事

秦野 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS