雪印メグミルク株式会社はこのほど、横浜チーズ工場(上山1-15-1)を売却する方針を発表した。売却先、時期ともに現在は未定で、工場は2015年3月までに閉鎖するとしている。
今回の閉鎖、売却は茨城県に新工場を建設することによるもの。横浜のほか、関西チーズ、厚木マーガリンの3工場が閉鎖、統合される。
同社は2010年、3工場を2014年3月までに閉鎖させることを発表するも、東日本大震災や福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、新工場建設時期などを再検討。2011年10月には、時期を1年延ばし、2015年3月までに閉鎖すると発表していた。
横浜チーズ工場は1963年11月に操業を開始。敷地面積は40774平方メートルで、従業員は256人(2012年2月現在)。主に雪印6Pチーズ、スライスチーズなどを製造しており、一日あたりの生産量は約140トン。工場内には「チーズハウス」も併設され、震災前までは近隣小中学校やPTAなどの工場見学を行ってきた。
今回の閉鎖、売却について雪印の担当者は「経営上の判断から閉鎖することになりました。周辺の方々に支えられ、これまで操業できたこともあり、申し訳ない気持ちとともに、感謝申し上げたい」と話している。
閉鎖に「寂しい」との声も
閉鎖に対して、上山周辺からは「上山といえばチーズ工場という意識があった。寂しい」といった声や周辺の学校からは「工場見学に行かせてもらっていた。近かったこともあり、残念」との声がきかれる。また、売却については跡地の動向を気にする住民もいる。
雪印の担当者は「(売却先などの)動きがありましたら、何らかの形で発表させて頂きたいが、現在のところは何も決まっておりません」としている。
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