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瀬谷区 人物風土記

公開日:2011.06.30

三ツ境地区社協や点訳ボランティアなどで活動する
瀬川 行弘さん
三ツ境在住 79歳

地域で広げる繋がりの輪 



 ○…三ツ境地区社会福祉協議会の副会長を3年前から務める。5年前からは福祉保健計画の推進メンバーにも選ばれ、現在はリーダー。「一つ活動を行うと新しい人と繋がって、新しいことが始まるところがおもしろいですね」と地域活動の魅力を語る。今一番力を入れているのは災害対策。「私も100歳を過ぎた母がいるので人ごとではない」と真剣な眼差し。「3月の震災の時、一番必要に感じたのは、周辺住民の状態把握。個人情報などの壁はあるが、いざとなった時のためにも防災名簿を広めたい」と意気込む。



 ○…地域の活動に目覚めたのは20年前。退職を機に「瀬谷点訳友の会」に入会した。主に瀬谷区広報や小説などを点訳。入会後には手打ちだった従来の点字作成にパソコンを導入し、作業能率を格段に向上させた。「知人に視覚障害者がいて、20歳の頃から視覚障害者のことを考えていた。直接話をする機会は少ないけど役立っていればそれだけで嬉しい」と話す。



 ○…無類のウォーキング好き。月平均で130Kmから150Kmは歩く。お気に入りのコースは和泉川沿い。四季が感じられるところが好きなのだという。「自然の美しさや虫の声とか、働いていた時に感じられなかったことに気づいて発見もある」。退職後は道端の草花にも興味を持つようになり毎日が楽しくなったという。「退職後は子どもみたいに知らないことへの探究心が次から次へ湧いてくる」と嬉しそうに話す。



 ○…趣味のバードウォッチングや絵画教室、地域での活動などを含め6団体を掛け持ち、とにかく多忙な毎日。「暇があるとテレビの前でだらだらしてしまうので」と言いながら見せる6月のカレンダーには隙間無く予定がぎっしりだ。翌月のカレンダーに予定を書き加えながら「ボランティアが一つの運動になっているので、体力がある限りは続けていきたい」とにこやかに話した。

 

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