神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
戸塚区版 公開:2015年6月11日 エリアトップへ

「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受賞した通学路「花こみち」会の代表を務める 中島 とし江さん 戸塚町在住 64歳

公開:2015年6月11日

  • LINE
  • hatena

自然とできた仲間と一緒に

 ○…通学路脇の土手に花を植え、地域のガーデニング活動を促進する会の活動は約30年続き、今年国に評価されることとなった。代表としては「身の引き締まる思い」。群馬の田舎に生まれ、植物を育てることは日常だった。夫の仕事で移り住んだ神奈川に実家とのギャップを感じ、自然を求めた結果、戸塚に住まいを構えた。小川と土手のある「箱根より田舎」な風景に一目ぼれだったという。

 ○…土手にすすきが伸びて荒れ始めた時、危機感を覚えた。見通しの悪くなった土手にねずみが住み始め、まむしが自宅の庭に出た。住民が家に近い土手から手入れするようになり、いつしか通学路に沿った土手に花を植える活動に発展していった。後継者を育てながら、年上の仲間に少しでも長く活動を続けてもらえるよう願う毎日だ。

 ○…父は盆栽、母と姉はガーデニング、兄の一人は薔薇の栽培、もう一人はさまざまな種類の小鳥を飼っており、近所の小学生がその「植物園」を見に来るようなにぎやかな環境で育った。まきをくべ、井戸から水を汲んで風呂を沸かした毎日は、今考えてみれば面白い生活だったと、夫と笑い話にしているそう。「(毎日の水やりなどの活動を)いろんな人に『大変そう』といわれるけれど自分の暮らしにとってはあたりまえのことだった」

 ○…母から「辛いことがあってもそれを忘れて打ち込める何かを見つけなさい」という教えを受け、童謡教室やダイビングなどさまざまなことに挑戦してきた。水泳は今も趣味として続けており、元気の秘訣でもある。「何に挑んでも良い仲間に巡り会えてきた」。その中で、一生続けていきたいと思えたものが会の活動。「代表が一番汗を流し、辛くなければ人はついてこない」と自分に厳しく活動に打ち込む。モットーは「日々黙々」。草刈りや雑草抜きは、土と向き合って行う地味な作業だが、気持ちはいつも上を向いている。

戸塚区・泉区版の人物風土記最新6

小檜山 ルイさん

フェリス女学院大学で今年4月から学長を務める

小檜山 ルイさん

都筑区在住 66歳

5月16日

阿部 英弥さん

この春から泉消防署の署長に着任した

阿部 英弥さん

和泉中央北在勤 49歳

5月9日

河野 宏紀さん

4月から戸塚消防署の署長に着任した

河野 宏紀さん

戸塚町在勤 53歳

5月2日

永吉 和弘さん

この春から戸塚警察署署長に着任した

永吉 和弘さん

戸塚町在勤 54歳

4月18日

小山内 章さん

この春から泉警察署の署長に着任した

小山内 章さん

泉区和泉町在勤 54歳

4月11日

原 恒夫さん

さくらプラザでモザイクアートの40回目記念展示を行う

原 恒夫さん

戸塚区戸塚町在住 84歳

4月4日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月16日0:00更新

  • 5月9日0:00更新

  • 4月25日0:00更新

戸塚区・泉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

戸塚区・泉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook