地域のイベントでバルーンアートを披露する 中村 俊彦さん 末長在住 72歳
笑顔と探究心 原動力に
○…カラフルな風船を膨らまし、慣れた手つきで花のブレスレットや剣、サンタを作りあげる。少年補導員を務めていた時、啓発活動で子どもの目を引くために始めたバルーンアート。本を見ながら独学で学び15年。現在は、社協のクリスマス会や地域の養護学校、宮崎中学校の祭りなど、多い時は年10回ほど出演依頼を受けるほどになった。「やっているうちに、もう少し凝ったものを作りたくなっていって。いつの間にかこんな感じに」。レパートリーは50に上るという。
○…市青少年指導員を48年間、その後少年補導員を20年間務めた。「頼まれるとつい引き受けてしまう」。そんな性格でバルーンアートも仲間から誘われたことがきっかけだ。それでもやりがいは子どもたちの笑顔。印象に残るのは、中学校の祭りで手伝いに来た男子生徒たちだ。体験に来た子どもたちのサポートをしてもらい「あんなに小さい子にありがとうと言われるのは初めて」と喜ぶ様子を見た。「あれは嬉しかったね」と顔が綻ぶ。
○…生まれは母の疎開先だった群馬県。小学1年のときに梶ヶ谷へ。宮崎小、宮崎中出身。18歳の時、高校を中退して兄が設立した鈑金工場へ。月が替わった途端に一切仕事がなくなるなど苦労もあったが、今も自動車整備工場の鈑金をメインに81歳の兄と二人で続けている。仲間から頼まれて多摩川鮎を焼くステンレス串を300本以上作ったことも。「身がほぐれないと好評だったよ」と誇らしげだ。「来た仕事は断らない」。その姿勢が工場を支えた。
○…妻と二人暮らし。趣味は20代の頃から始めた登山。マラソンや筋トレで体力をつけ、20kgあるザックを背負い年5、6回谷川岳や至仏山などを登る。「こんなに辛い思いをしてまで、と思うけどついまた登ってしまう」と笑う。「今度は孫と一緒に」と、現在小学2年生になる孫を勧誘中だ。挑戦してのめり込み、楽しむ。それが中村流だ。
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4月19日