大和市の図書館などが入る文化複合施設「シリウス」が11月3日、大和駅前の複合ビル・YAMATO文化森内(地下1階、地上6階)にオープンした。図書館は西側の1階から5階の全てにあり、全館で本が読めるようになっている。座席が約800という県内一の数を誇る新スタイルの図書館を探訪した。
ビル全体の90%以上を占めるシリウスには、図書館、生涯学習センター、屋内こども広場や芸術文化ホールなどの施設が入っている。
来場者数は3日が1万5695人、4日1万1228人、5日1万4002人、6日1万2919人で、オープン4日間で5万3千人を超える人が訪れた。
シリウスがあるのは、かつてマンション建設計画などがあった、大和駅東側第4地区の再開発ビル。
「23万人の都市に欠落していたのは文化施設だった」と大木哲大和市長は話す。文化の複合施設を作ろうと2009年にプロジェクトがスタートした。なかでも力を注いだのが図書館づくりだった。
「人類に想像力が必要」
「読書は想像力を養うことができ、一人でできるものだから」と市長は説明する。人口減少や人工知能など人類がかつてない時代を迎える時に、想像力は大きな力になる。また、今後一人暮らしが増えていくなかで読書は有効になってくるという。本は一人で読むことができ、居場所づくりにもつながるからだ。
「利用する人が主役」という考えから、座れないことがないようにとカウンター席、ラウンジ席、テラス席など計795の座席数を設けた。飲み物はどの階の席にも持ち込むことができるという新スタイルに。壁や書棚、椅子の色や配置なども、利用しやすいように細部にわたり検討した。
健康測定コーナーも
建物はまるごと図書館になっており、各階にテーマが設けられている。例えば3階は「大和こどもの国」で、ちびっこ広場や相談室、保育室、こども読書室等がある。4階の「健康都市図書館」では、骨健康度、血管年齢、脳年齢の測定ができ、まんがや雑誌が充実している。オープンして実際に館内を巡り、「日本一の楽しい図書館」と市長は言い切る。市ではシリウスに年間100万人の利用を見込んでいる。
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