柔道の必修化 子どもの体力 佐々木柿己(かきみ)藤沢市教育長に聞く
―武道が必修化となりましたが、藤沢市が柔道を選択した理由は?
市内の体育教師の指導経験・技術や、用具の維持管理の問題などを総合的に判断して選択しました。
―柔道については安全面が危惧されています。対策は?
不安の声があるのは承知していますが、本市ではこれまでも柔道の授業を男女共修・無事故で実施してきました。指導方法も体育センターや柔道連盟の研修を受けて安全に努めています。また、設備用具などハード面での整備や、警察官OBの講師を手配し安全講習・指導法研修を実施しますし、今後は柔道の専門家に指導協力を得て複数の指導者による授業指導なども予定しています。もちろん、文科省からの指針に従い、禁じ技などの取り扱いの指導は各学校での指導を徹底していきます。
―小中学校で体力向上に向けた対策は行われていますか?
もちろん児童の体力・運動能力の向上は必要ですが、小学校段階ではまず運動に親しむ習慣や運動嫌いを作らないという点に主眼を置き、授業や外遊び、体育行事を工夫して実践しています。また中学校では、体力運動能力調査の結果を授業に反映させ、生徒個々人に合わせた体力向上を図っています。
―運動をしない子とスポーツクラブなどに通う子の、体力の二極化にはどのように対応していきますか?
運動を敬遠しがちな児童・生徒が興味関心をしめすスポーツなどを指導者が把握し、気軽に取り組める運動やスポーツを工夫して体験の機会を意図的に設定していくことが必要だと考えています。
―児童・生徒の体力アップに向け家庭でできることは?
外遊びを含め、様々な運動機会を設けていただくことはもちろん、食生活や十分な睡眠時間など基本的な生活習慣の定着に努めていただくことが大切だと考えています。
―保護者にメッセージを
子どもたちの健やかな成長を育むには、学校・地域・家庭がそれぞれの立場で役割を果たし、協働していくことが大切だと考えています。未来ある藤沢市の子どもたちのために、今後も保護者の皆様のご理解とご協力、ご支援をお願いいたします。子どものために、共に生きる人になりましょう。
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