「敬老の日」に合わせて長寿者を祝う催しが市内各地で開かれた。市内では8月1日時点で100歳を超える高齢者は127人となり過去最多で、最高齢は107歳の女性2人。落合克宏市長も足を運んで祝福した。
書道の腕前衰え知らず
岩本みよさんが入所する特別養護老人ホーム「富士白苑」で15日、敬老の式典が行われた。
岩本さんは静岡県生まれ。1931年に結婚し、亡き夫との間に7人の子供をもうけた。出産後は得意の和裁や洋裁で子供の必需品を作るなど専業主婦として家庭を切り盛り。59年に平塚市に移り住むと家庭菜園を楽しみ、孫10人とひ孫13人、玄孫(やしゃご)1人に恵まれた。
富士白苑スタッフによると、岩本さんは施設主催の書道教室や歌の会などの行事に積極的に参加しているといい、なかでも書道は全国書画展覧会運営委員会主催の「ふれあい書道展」で今年8月、奨励賞を受賞している。
落合市長からの質問に一つひとつしっかりした口調で応じ、「痛いところはありません」「メガネをかければ新聞も読めて、テレビをよく見る」と健康をアピール。特に相撲中継がお気に入りだという。
健康長寿の秘訣を聞かれると岩本さんは「くよくよ悩まず気にしない」「好き嫌いなく何でも食べること」の2つをあげ、笑顔を見せていた。
「また来年も」3姉妹309歳
平塚十全病院では14日、芦川ツルさん(107)、鈴木ミサヲさん(102)、重松八生(やよい)さん(100)の3姉妹が、落合市長から祝いの品を受け取った。
3人は平塚市立野町に生まれた9人兄妹。四女で最高齢の芦川ツルさんは1910年生まれ。早くに母を亡くし兄妹の親代わりを務めた。東京で看護職に就き32歳で結婚、一人娘を授かった。人望が厚く、よく仲人を頼まれ、10組以上の縁を結んだという。着物が好きで、今日のために6着の中から自分で選んだ。健康長寿の秘訣は「食べ過ぎないこと」とにっこり。
六女の鈴木ミサヲさんは1915年生まれ。運動が得意な女の子だった。22歳で結婚。専業主婦として男児4人を育て上げた。七女の重松八生さんは1917年生まれ。頭脳明晰で教育勅語を一語一句たがわずに暗唱できたという。27歳で結婚し3人の子をもうける。
3人は「また来年も3人で迎えたいね」と笑顔で声を掛け合っていた。
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