NHK Eテレ「にほんごであそぼ」に出演中のミュージシャン、おおたか静流さんのワークショップ「声のお絵かき」が、11月11日に城山キリスト教会で行われた。障害をもつ人の就労支援を行うNPO法人アール・ド・ヴィーヴル(萩原美由紀理事長)が主催し、約50人が参加した。
「声は見えないけれど、心に残る」とおおたかさん。美術家の中津川浩章さんが描く線を声で表現し、歌手のAsuさんがピアノ伴奏を披露した。参加者たちが声とリズムを調和させ、ソロの歌を入れていくなど、「声のお絵かき」は徐々に高度に。自然とダンスも加わり、「上質なアンサンブルが完成した。これ以上ない、素晴らしい」と、おおたかさんは絶賛した。
「自分たちで考えてそれぞれの音を混ぜていく。まさに、声のアートでした」、「(障害をもつ)娘の積極的なところに驚かされた」と参加者。また、障害をもつ人が自由に表現する姿を目の当たりにし、「自分に障害を感じた」と話す参加者も。萩原理事長は「障害がある人が健常者をリードしていて、障害って何だろうと改めて考えさせられました」と振り返り、おおたかさんは「自分をどれだけ解放し自由になれるかが大きなテーマ」と語った。
同法人は11月22日(水)に織物の、23日(木・祝)にアートのワークショップを開催。25日(土)午後2時からは舞踏家の大野慶人さんを招き三の丸小学校でダンス作品づくりのワークショップも行われる。詳細は【URL】http://artdevivre-odawara.jp/、問い合わせは【電話】0465・25・4534へ。