10月13日から14日にかけて横浜市周辺に最接近した台風19号に備え、市は10日、市内の崖地で危険度の高い203カ所を発表。青葉区内は9カ所が指定された。前週に、緑区などで土砂災害をもたらした台風18号を受けての緊急措置。区職員は先週末、当該地の周辺住民に対するビラ配布などの周知、啓発活動を行い、避難所の開設など対応にあたった。
今回発表されたリストは、崖の高さや家屋までの距離によって危険と判断された崖地。リストは「大規模な崖崩れが予想される崖地」(181カ所)「宅地造成等規制法違反のある崖地」(5カ所)「開発等による工事が中断している崖地」(17カ所)の計203カ所。神奈川県か気象台が土砂災害警戒情報を発表した際に、「当該崖地周辺の住民に対して避難勧告を発令する」とした。
区内で「危険度の高い崖地」に指定されたのは、▽若草台いきいき健康農園付近(2カ所)▽つつじが丘環状4号線沿い▽恩田町成瀬寄り▽恩田町奈良川寄り山の中(2カ所)▽恩田町2丁目寄り山の中▽元石川町御嶽神社付近▽奈良町住吉神社付近―の9カ所だった。いずれも土砂災害警戒区域のうち建物が近接している崖地で、「大規模な崖崩れが予想される崖地」に分類された。区の担当者は「数値に基づいて機械的に指定されたもの。『指定=危険』とは言い切れないが、念のため警戒することは大切」と呼びかける。
5カ所に避難所
リストは市総務局危機管理室のウェブサイトで公開されたほか、区役所掲示板に掲出。区や消防署の車両などで巡回し周知した。また、区独自に約130世帯へのビラ配布など啓発活動も行われた。
13日には、避難勧告の有無に関わらず住民を受け入れようと、当該地周辺の学校5カ所(元石川小、つつじが丘小、田奈小、あかね台中、奈良中)の避難所を午後4時に開設。土砂災害だけでなく、奈良川の増水なども想定し、500人ほどの避難に備えた。台風18号による、全市的な被害を受けての対応となる。指定を受けた奈良町住吉神社付近の奈良町連合自治会、関根宏一会長は「非常に素早い対応でよかった。それほど危険は感じていないが、事前対応は大切」と語った。
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