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青葉区 人物風土記

公開日:2017.08.03

青葉区で活動するイラストレーターの
いけべ けんいち。さん(本名 池辺 賢一)
つつじが丘在住 47歳

「楽しませる」を礎に

 ○…動物を中心としたかわいらしいイラストを描き、日本全国、各国から依頼が届く。作品は辞書や絵本の挿絵などに使われてきたが、そんな折に届いた地元青葉区での仕事。桜台の家具店内に設置されたキッズスペースにゾウやブタなどの絵を展示した。「子どもの評価はシビア」と笑うが、笑顔で絵を見てくれる子どもたちの姿に自然と頬も緩む。

 ○…小1でつつじが丘に。小さな頃から絵が好きで、教科書やノートにギャグ系の絵を描いては友達を笑わせていた自称「休み時間のヒーロー」。大学生となっても絵は描いていたが、一般企業に就職が決まった矢先「流されるままに送ってきた」人生に不安がよぎる。真剣に悩み「クリエイティブな仕事をしたい」とアメリカへ渡り、帰国後はデザイン学校の門を叩いた。当初の志望はグラフィックデザイナー。しかし、学校では「かっこよさ」を表現できず悩む日々。そんな時、ずっと描いていたイラストが講師の目に留まり褒められる。「かっこいい絵ではないけれど、人を楽しませる、笑わせる、今まで自分が描いてきた絵でもいいんだ」。イラストレーターへの道が開けた瞬間だった。

 ○…独立後は順風満帆と言えない時期もあったが、周囲の人たちや妻、子どもに助けられてここまできたと振り返る。だからこそ、大切にするのは人とのつながり。1人で作業する仕事だからこそ、仲間とお酒を酌み交わし、積極的にさまざまなコミュニティに顔を出す。そんな中で特に感じているのが地元への思いだ。自分が育ち、子どもが育つ地元に、自分の技術を役立てられたら。キッズスペースの仕事もその思いが原動力だったという。

 ○…今後はイラストだけではなく、絵本づくりに挑戦し、読者とつながることを夢見る。尊敬するのは作家のディック・ブルーナ。「彼のように世界中で愛されるキャラクターを生み出して、代わりのいない作家でありたい」。力強く語る。

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