横浜市は、高齢福祉のさまざまな情報を探せるウェブサイト「ふくしらべ」を4月に公開した。高齢者本人やその家族が必要な情報にたどり着きづらいという課題を踏まえ、分かりやすい「窓口」となることを目指す。
高齢期の公的な相談窓口として一般的なのが、地域ケアプラザに併設されている地域包括支援センターだ。市の統計によれば、市内の65歳以上人口は昨年9月末時点で約93万人。同センターの総合相談受付数は2006年度の8万4400件から年々増加し、20年度には22万2980件となっている。市の担当者は「相談事がある人は潜在的にもっといるはず。高齢福祉に関する情報は多岐に渡り、情報を見つけづらいという課題を認識していた」と話す。
こうした考えから、困っている高齢者やその家族が必要な情報を分かりやすく取得できることを目的に、窓口となる同サイトの開設に至った。
ケアプラ検索機能も
「高齢期の暮らし選び応援サイト」と銘打ち、全体的に平易な言葉を使用。在住区や町名から最寄りの地域ケアプラザを検索できる機能や、高齢期の暮らしに役立つ記事を集めたヒント集、地域活動のチラシなどに使えるイラスト素材集が主な内容だ。今後も情報の追加を予定している。
ウェブに頼らぬ周知も
一方でインターネットに詳しくない高齢者には、ウェブサイトからの情報取得自体が困難だ。
市内の地域ケアプラザの担当者は「広報紙の発行など、情報周知に力を入れているが(ネットは)敷居が高いという声を聞く。自治会やシニアクラブの会長でも『どこに相談していいか分からない』という方もいるので、一番身近な相談機関として職員が地域に出て行ってつながりを作る必要がある」と話した。【URL】https://fukushirabe.city.yokohama.lg.jp/
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