港北まちの魅力フォトコンテストで最優秀賞を受賞した 湯川 修さん 大倉山在住 86歳
地元への情熱で写真を撮る
○…「地元にこんな立派なお祭りがあるのに、まだ知らない人が多い。みんなに知ってほしいと思って撮りました」。入賞作品が発表されたばかりの「港北まちの魅力フォトコンテスト」で最優秀賞を受賞。小机城址で10月に行われる竹灯籠まつりを被写体に選んだ。
〇…竹灯籠まつりには3年前からカメラを片手に足を運んできた。「レンズを通してみると、さらに幽玄の世界が広がるところが素敵」と祭に魅了された。「天まで高くまっすぐ伸びる竹を見せたくて、夜空と一緒に写しました」。竹の質感を捉えつつ、ろうそくに照らされる部分も綺麗に写すため、しぼりを少しずつ調節しながら何枚もシャッターを切った。「地元でもこんなにいい写真が撮れるんですよ」と笑顔を見せる。
〇…国内外、カメラをもって旅することもあったが、一番は”地元”を写すことに力を注ぎ、区・市内のコンテストでも数多く入賞してきた。「写真を見て、行ってみたいなと思ってくれれば嬉しい。だから、足を運べる近い場所がいい」と話す。カメラを手に取ったのは、定年退職後。息子が大学で写真部に所属しており、共通の話題ができればと始めた。「写真はすごく繊細。息子のを見た時、自分の知らない面があることがわかった。そこに惹かれた」。今では息子、孫と三代の共通の趣味に。合計17キロの機材を背負って、山でも海でも積極的に繰り出していく。
〇…「若さを保つためには情熱的じゃなけらばいけない。なので徹底的にやる」。今でも参考書をたくさん読み、一枚一枚研究し、自分の技法を生み出している。「こんなに一つのことに取り組むのは写真が初めて。終わりがないです」と熱い。次の楽しみは今月26、27日の夕日が富士山の山頂に沈む”ダイヤモンド富士”。区内で見られる可能性がある。「これまでは天気が悪くてまだ撮れてないんです。晴れるといいなぁ」と目を輝かせた。
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